
疲れた。。。
仕事もプライベートもなんもかも疲れた。。
もう何にもしたくない。。。
。。。
そうだ、、木になろう。。。うん、そうしよう。。。
そう言ってアイツがこの街を飛び出して行ったのが五年前の今頃だっただろうか。
ここ最近、妙に仕事や雑務に追われるうえ、親族間のドロドロとした問題に直面していて、急にアイツの事を思い出した。
アイツは今頃何してんのだろうか。
南の島でマッタリゆったり自由気ままに暮らしているのか、
もしくは本当に木になってな?んにも考えないで佇んでいたりするのかもしれないな。
そんな事を考える日々が続く中、ある日一通の手紙が届いた。
屋久島の綺麗な風景写真が貼られた、送り主も住所も書いていないその手紙には
『肥料求む!』と短い文が添えられていた。
??
いったいなんだこの写真は?
脳みそを掻き混ぜてみても、屋久島には行った記憶も知り合いもいない。
まあ良いか、と引き出しにしまい込む。
忙しい毎日にそんな手紙があったことすら忘れていたある日、またまた屋久島の美しい大自然の写真が貼られた手紙が届いた。
??
いったい誰なんだ?少し困惑しながらも、また短い文が添えられている事に気がつく。
『肥料求む、急げ、俺、枯れる!』
????
謎かけか?
全く訳が分からずその文と雄大な屋久島の密林写真をじっくりと眺めてみる。
大きな屋久杉の根元は深く静かな苔で覆われ、その周りにも数多くの植物が競うように生い茂っている。
眺める事五分弱、、、はっ!と様子のおかしい一カ所に気がつく、なにやら不思議なものが写り込んでいる、、、。
それはなんと言うか木の様な人、と言うか人の様な木、と言うか、、人の下半身に木の上半身がくっついている何かがいたのだ。
、、、なんだこれは???
作り物か?と思ったの同じに
『そうだ、、木になろう。。。うん、そうしよう。。。』と言うフレーズが頭の中に蘇った。
そうか、、、なれたんだな、アイツ。。。
涙目になっている自分に気がつき戸惑う、なんで自分が泣いていたのかはまったく分からなかったが、今週末に仕事サボってでも屋久島に行こうと心に誓った。