この日記は「数字のはなし(問題編)」の続きとなっています。
まずは、そちらをお読みください。
先の問題は「モンティ・ホール問題」と呼ばれています。
(モンティ・ホールジレンマともいいます)
【問題】
A、B、Cの3つのドアがあり、内1つに当たりのドアがある。
プレイヤーはドアを1つ選択し、当たりのドアを当てるゲームである。
プレイヤーは「A」のドアを選択するが、司会者がプレイヤーが選ばなかったドアのうち
1つだけハズレのドアを開ける。(ここでは「C」のドアとする)
もちろん、司会者はどのドアが当たりかを知っている。
そこで選んだドアを変更するかと問われるが、プレイヤーはドアを変更すべきか?
以下の選択しから1つ選択せよ。
A.最初の直感を信じるぞ!「A」のドアを開ける。
B.やっぱり選びなおそう!「B」のドアを開ける。
C.どっちも同じ確率だ!コイントスでもしたらいいじゃない。
この問題で多くの人は「C」と答えると思います、「どっちを選んでも同じだ!」ってね。
(最初、私も自信をもってCと答えました・・・)
実は答えは「B」なんです!
変更した方が得なんですねー。
しかも、変更した方が2倍も当たる確率が上がるんです!
すごいでしょ?
2倍ですよ、2倍!!
この何気ない選択が、結果として2倍も差がつくとは、薄ら寒いものを感じますね。
この問題は、なぜ有名になったか・・・?
面白いエピソードがあるんです。
米国にマリリン・ヴォス・サヴァントという聡明な女性がいます。
彼女のIQはなんと228!
ギネスブックにも認定されており、米国では非常に有名な方です。
1990年、数学界を揺るがす事件が彼女の元でおきます。
彼女の連載している雑誌コラムに送られてきた質問が、事件の発端となりました。
質問については、先の問題と同じような内容だったのですが、彼女はアッサリと「変更するべき」と答えます。
そしたら、さぁ大変!!
そのコラムを見た人たちから、約一万通あまりの「彼女は間違っている」と投稿が来たのです!
その中には数百人におよぶ数学者も混じっていました。
数学を生業とする人達ですら、この間違っていると指摘してきたのです。
まぁ、彼女はIQが高いとはいえ数学者ではないので、「知ったかぶりするな」という思いが強かったのでしょう。
議論の末、彼女の言い分が正しい事が証明されるのですが、この事件はアメリカに一大センセーショナルを巻き起こしました。
初歩的な確率の問題に関わらず、多くの数学者(中には著名な数学者もいた)が間違えてしまったのです。
どうです、面白いエピソードでしょ?
いやー、数学って奥が深いですね。
・・・と、答えに納得いかない人がいそうですね。
一応解説をします、自力で解明すると凄い気持ちいいんですけどね。
まずは変更せずに「A」のドアを開けた場合。
これは、アタリの確率は1/3ですね、そしてハズレの確率は2/3です。
そして、ドアを変更して「B」のドアを開けた場合。
この場合は、アタリの確率よりも「ハズレの確率」を考えた方がシンプルです。
もし、アタリが「B」or「C」だった場合、「A」のドアから変更すると強制的にアタリになりますね。
(「C」がアタリだった場合は、司会者は「B」のドアが開ける)
ドアを変更してハズレになるパターンは、アタリが最初に選択した「A」のドアにある場合だけなんです。
ハズレの確率は「A」のドアにアタリが入っている場合、つまり確率1/3。
アタリの確率は「B」&「C]のドアにアタリが入っている場合、つまり確率2/3です。
結論として、「ドアを変更しない」場合のアタリ確率は1/3。
「ドアを変更した」場合のアタリ確率は2/3となります。
つたない解説で申し訳ない・・・
こんなありがちなシチュエーションでも、奥深さがあるんですね。
数学に限らず学問ってのは、こういうのがあるから面白いですね。