
天使とは毎日何処かで出逢っているらしい。
色々な事で気持ちがふさぎ込んでいるとき、ふと、心がプラスの方向に動く出来事がその日の天使なんだって。
だから、暗い気持ちで駅からの坂道を家に向かって歩いていたとき、後ろから声をかけてきたあの人は、きっとその日の天使だったに違いない。
坂道の途中で少し話して、私たちはなぜかお互いが持っていたものを交換した。
わたしはきびだんごを、その人は靴下を差し出した。
きびだんごはその日岡山から戻ってきた人がくれたお土産で、靴下はちょうど買い物をしてきたところで持ってたんだって。
その人は、早速きびだんごを食べながら駅に向かって去っていった。
「またね!」
って言って片手を上げて。かけている眼鏡が、街灯にキラキラ光ってきれいに見えるような時間の出来事だった。
不思議な出会いだった。
わたしにはこういう不思議な事が時々起きる。でも、天使だと思えば不思議じゃないよね。