
えー、これは数年前に見に行った芝居の中の台詞です。
なぜかここだけ覚えてるので無断拝借してみました。
さて、9月の三連休に鎌倉に行ってきた。
奈良の大仏は何度か見たし、昨年は岐阜で今年の春には高岡で
大仏を見てきたので、やはりここは鎌倉行っとかんと、と思ったわけです。
ちなみに勝手にイメージソングは浜田省吾さんの「紫陽花のうた」。
思い切り季節はずれだけど、歌詞の中に「北鎌倉」がでてくるからいいんである。
高速バスで一旦横浜まで行って、JR横須賀線で鎌倉に行き、まずは海に出て
横浜駅で買ったシュウマイ弁当を食べる。
この朝っぱらからサーフィンしている人が結構いたのはびっくりした。
関西ではまず見れない光景だ。でも海が近い、っていいな、と思う。
僕は京都市在住だが、「京都府」には海があるが、「京都市」にはないのである。
だから、市内でデートとなると「鴨川」にいくわけである(いや、僕の話ではないが)
天気もよく波の音も気分良かったので、イメージソングを和田加奈子さんの
「夏のミラージュ」に切り換える。
これまた季節はずれだが、泳いでる人も多かったし、蝉も鳴いていたから
いいんである。
(余談だが、一人旅に和田加奈子さんはよく合うと思う)
鎌倉、といえば大仏と鎌倉五山と鶴岡八幡宮。
高徳院の大仏は屋外にあるため境内の外からでも頭が見える。
というより、頭部がやけにでかい。
写真でみるとそうでもないが間近で見るとアンバランス寸前のように
大きく感じる。
ただ、造形品としては、奈良・高岡・岐阜の大仏よりもカッコいいと思う。
それよりもだ。
子供に「大仏と観音ってどう違うの?」と聞かれたのであろう、
お父さんがこう答えていた。
「大仏というのは男の神さんで、観音さんは女の神さん」
……あのう、「神さん」じゃなくて「仏さん」なんですけど……
日本人の宗教意識も堕ちるところまで堕ちたか…
さて、鎌倉五山。
大きな寺は京都で見慣れているが、建長寺も円覚寺もかなり整然とした
印象を受けた。
伽藍配置が典型的な禅宗様式で非常に分かりやすい。
京都の禅寺はどういうわけか、素直に三門から入るところが少ないので
規則性があまり感じられないためか、妙に新鮮だった。
逆にいうと規模のわりにはあっさりとした感じでもあった。
また本尊が大きな地蔵菩薩(建長寺)や宝冠釈迦如来(円覚寺)というのも
京都では見た記憶がない。
京都五山と違い、大きな境内が残っているのは建長寺と円覚寺のみ、
というのが寂しい鎌倉五山だが全部は回れなかったので、次に持ち越すことにしよう。
小さなお寺もいいところがあって、建長寺裏のハイキングコースをぐるりと歩いて、
花の寺といわれる瑞泉寺で休憩。

ネコが人のカメラの横でくつろいでくれるし…
地元の方には申し訳ないが、僕のイメージしていた鎌倉は北鎌倉だった。
観光地化された鎌倉駅周辺と違って一体が緑で覆われていてすごくいい。
明月院までの道がとてもきれいで、写真を撮りながら行きつ戻りつしてしまった。
すぐ横を電車が頻繁に通っているのに全くうるさいと思わなかったのが不思議。
むしろ、気分が高揚するようにすら思えた。
鶴岡八幡宮といえば、「参拝」の対象というより「実朝暗殺」を
連想してしまうのは受験用教育の弊害か。
石清水八幡宮と聞いて「仁和寺の坊さん」を思い浮かべてしまうよりは
マシかと思うが、ガイドブックなどでもさほどおおっぴらに書かずに
「この銀杏の樹のところで公暁が…という伝説がある」などと
慎重に記されているところを見ると、ひょっとしてあやふやな話なのか、これ。
もうひとつの鎌倉名物(?)といえば江ノ電である。
湘南というオシャレエリアでもありながらレトロな雰囲気が消えないのは
この路面電車のおかげでもあると思う。
一日乗車券「のりおりくん」を買って乗ってみたが、三連休のため
すごい混み方だった。
沿線の鎌倉文学館もまわってみたが、残念ながら街の雰囲気からは
尾道ほどの「文学の街」という感じは味わえなかった。
もっとも、柳川も城崎も金沢も勿論京都も、風情というのは
壊された後に作られる、ようになっているから仕方ないけど。
次に行く機会のあったときはレンタサイクルでもっと広範囲に
まわってみたい、と思った。
もちろん漱石なんか読み直して「予習」して。