
先日、もぐの大好きなNHKスペシャルで「病の起源」という興味深いシリーズ番組が始まったたので、さらっとですが御紹介しときます。
ただし、もぐは書評(?)的なことが実はとっても苦手(主観が入りすぎる)ので、不安な方はまあ、話半分くらいで理解して置いて下さい☆
「病の起源」
というタイトルで、一回ごとに社会で広く知られている色んな病気の起源を探っていきます。そのアプローチの仕方が新しくて、単に医学的見地からだけではなく、生物学的、さらにいうと考古学的な、わかりやすく言っちゃうとホモ・サピエンスの頭蓋骨とかを調べてみたりするわけです~。
こんな番組は確かに今まで記憶が無い!(しかも案内役が樹木きりんだ…笑)
第一回はごく最近、長距離の運転手さんの事故とかのケースで有名になった睡眠時無呼吸症候群を取り上げてました。
いわゆる、すっごいイビキをかく人に多い病気です。
が、これが単なる「イビキうるさいね」だけで放置しとくと、そこから心筋梗塞や不整脈などのかなり深刻な症状の温床になりうるという最近の研究結果が出て、関係者に衝撃を与えているわけですよ。
まあ、でもここのブログではそのへんの詳細は深入りしませんが…。
仮にこの番組を見てたもの好きなひとがこの中にいるとして、恐らく一番ビジュアル的につっこみどころだったのは
「原人(サルじゃないよ)の顔が怖すぎるー!(苦笑)」
てことだったのではないかと思います。。いや、ほんとに夢に出そうだった(爆)。
…ううむ。ここだけの話、あれはもうちょっとなんとかならんかったのかな??英BBCの空想恐竜番組くらいのリアルカッコよさ、まで行かなくてもさぁ…☆(落)
閑話休題です。。
今日はちょっと雑念が多くてはかどりません(苦笑)。
睡眠時無呼吸症候群という病気の話でした。この病気は、ノドの奥の咽頭、つまり舌のさらに奥のほう、のどちんことかその周辺の肉や脂肪のかたまりが、寝ている間に重力で下がって空気の通り道(気道)をふさいでしまうために起こるのですが。
なんと、それははるかに遠く「人類の進化の過程」に原因があったというのですよ!
つまりこういうことです。
石器使用以前の原人(サルのほうに近い)の頭骨を見ると形はごつごつして平べったく、歯は巨大で、首のつき方は後方傾斜―つまり四足歩行の動物の名残がある。
一方、石器を手にしてからの原人(ヒトのほうに近い)の頭骨は時代が下るにつれて華奢で小ぶりになり、首の傾斜もなく垂直にちかい形―二足歩行の人類らしくなる。
石器を使って動物の肉を加工する、ということはそれ以前より格段に食べやすい=やわらかい食べ物をたべるようになったということです。
やわらかい食べ物を食べるようになったことで歯は小さく、アゴは次第に細くなり、また直立二足歩行をすることで垂直に支えられるようになった頭骨の下顎の骨は前後の幅が狭くなる。その狭くなった空間の中に納まる舌は、場所がないので丸っこく縮められてノドの手前に収納されています。(動物のはほとんどが平らに収まってる)
この丸められた舌、こそが、寝ている間に下がってきて気道をふさぐ、睡眠時無呼吸症候群の元凶だったのですよ。。
え~、じゃあ進化ってロクなことないんじゃん!とか思ってはいけません。
さらに驚きの事実、
「丸められた舌を得たからこそ、人類は言語を獲得した」
という有力な説があるのです!!ヒョエー!☆
いつもの日本語だと意識しないのですが、慣れない英語とか勉強したりすると、舌の形がどうのこうのとか、舌の先で上あごの前の方を…とか無茶なこと言われて「はぁ?」なんて思いますよね。
あんな芸当が出来るのは、これは人間だけなのですよ。
丸っこい、やわらかいボールみたいな舌が瞬時に様々な形をとって空気の流れを調節するから、これほど複雑な無限に近い音の集積である「言語」を操ることが可能なのです。どんなに遺伝子上は近いおサルさんの仲間にも、物理的に不可能だという。
そして、言語を獲得したことが、その後の現在に至るまでの人類文明の高度な進歩を可能にした、というのはもはや言うまでもないことです。
だって、もし言葉で伝える術を持たなかったら、誰かが見聞きし獲得した知恵はその個人の死によって永遠に失われてしまう可能性が高いのだから。
文字というのが言語を視覚化した存在であると考えれば、我々がこのロフトワークで楽しく有意義に交流できることすらも、人類の「狭い下顎の中に丸まった舌」という進化の上に成立していると言えるのかも知れませんね。。
こんなことを考えながら、なんというか、一種不思議な、めまいがするような感動を覚えてしまいました…。
だって、「病の起源」が「ヒトであること」そのものにあったなんて。
ヒトであるから、この重い病を得てしまった。でも、その同じヒトであるということの為に、現在の我々を生かしてくれている多くの素晴らしい特質も得たわけです。
プラマイゼロ、とは少し違うけど、それらはコインの裏表であるとは言える。
なんという生命の神秘でありましょうか…。
私たち一人ひとりのことを考えても同じですよね。
誰にでも「あんなことさえなければ…」と思うような辛い思い出や、苦しい経験があるはずです。いや、今も継続してあるかも知れない。
でも、それらの全てが、現在の自分を作ってきたとも言えるのです。
クリエイターなんかの人には余計に思い当たることが多いでしょう。
それらのマイナスの経験なしに、今の自分(の作風)は生まれなかった。
そんな風に考えると、少しだけ、自分の運命みたいなものに感謝する気にもなれる、かもしれない…とか思わないでもないけど。。。(どっちだよ。笑)
まあ、なかなか難しいですな。まだ一応若い?みたいなんで☆