
はい。
新年早々、ホネです。。。
いや~☆
他の方々のブログで、もう年明けからバリバリ描いてらっしゃって、しかも「もっと絵が上手くなりたいんだ!」という熱い思いをびしびし感じまして…。
自分もしっかりせんとなぁ、ブログもお仕事の使いまわしの画像ばっかじゃなくて…とかつくづく思わされましたね。。(泣)
で、その一所懸命に自分の画風の更なる発展を模索してる方の中に、結構、人体とか生物?の構造的な部分で悩んでいらっしゃるケースがニ、三見受けられたので。
なんか参考にでもなれば良いなぁ~と思って、ちょっとまた使いまわしなんですが(涙)ずうずうしく載せてみることにします。。。
はじめの画像は、ホームページにも載せてたんですが、某アートスクールのヌードデッサン教室で、宿題に「人体の全身骨格(裏・表)を出来るだけ精密に描いて来い」というのが出まして、その時にやったものです。
この宿題はまず資料になる解剖図の載っている本から自分で探せというもので、結構地味に苦労したのですが…☆(この世界にジュンク堂があってよかった。。)
何でそんなに大変だったかというと。
まず”解剖図”と聴いた瞬間に、本屋の医療関係の棚に行くと思うんですよ普通。
でも、そこで見つかるのって、まあ確かに骨の並び順とかおおまかな構造はわかるんだけど、ではそれで本当に「骨らしい絵」が描けるか?と言われると答えはNO。
な~んか違う。。
「えっ?だからココとココのつなぎ目の角度は結局どうなってるの?!」とか、要はかゆいところに手が届かない…。(落)
それで散々色んな医療本をひっくり返してダメで、じゃあやっぱりってんで美術本の方に移って、「最初からこうすりゃよかった~♪」とか思いつつ「人体・構造」的なコーナーにある本を手にとって、また愕然となる。
「こ、これは…もしや、下手ですかーーーッ!!?」(失神)
いや語弊がありました…下手じゃないんですよ絵としては全然。。
でも、今度は「美術書らしい」描写、つまりビミョーな”雰囲気のある陰翳”とかがしゃかしゃかついちゃってて、肝心の構造が読み取れん!!(苦)
うわっ、そこはもっとクールに描いて!て叫びたい感じ?
…結局、何時間もかかって数十冊の本を上へ下へひっくり返し一冊の非常に高額な本(確か少し前のアメリカのかな?)を買う事になったわけですが。。(痛)
私が最終的にたどりついた結論、普通すぎて脱力するのですが…。
要するに、レオナルド・ダ・ヴィンチの人体デッサンにかなう美術資料なんかねえな。
という当たり前すぎるもので。。。(泣)
その買った本の図版の作者も、多分世界的に高名なイラストレーターだと思うんですが、結局はその人も「レオナルドの人体デッサンに大いに学んだ」みたいなこと書いてましたし…。
あの当時(盛期ルネッサンス)の芸術家というのは多くがオールラウンド・プレーヤーで、レオナルドもまた絵画のみならず、彫刻、建築、土木や機械設計など数学的素養を必要とする分野にも卓越した力量を持っていました。
いつだったか展覧会を見に行ったら、レオナルドが自分で使いやすいように自作したコンパスとかがありましたね…(凄)。
建築設計が出来るということは、空間把握の能力が優れているということですよね。
そんなレオナルドが生涯にわたって書き残した膨大な手稿の中に、人体の構造を緻密に(ちゃんと”実物”の解剖所見に基づいて!)記したものがたくさんあって。
それがもの凄いんですよ。
まるでレントゲン写真(白黒だから)と、最新鋭のMR画像を合わせたみたいな…。
例えば、胸骨と背骨の間の空間が”量”としてどのくらいあるのか。
内臓のどれが手前で、どれが、何cmくらい後ろにあるのか。
骨や、臓器の表面はどんな”質感”か。
足の脛の細い骨がどんなふうに太い側の骨と連結しているのか。
頭蓋骨の局面の回りこみ方はどうなのか。
全てがもう、手を伸ばせば触れそうなくらい、超絶リアルなんです。
いや、リアルって言葉も違うかな…。多分、実物を写真にとってもあれ程には「わかる」ということはないだろうから。
そう、わかるんですよ。そのものの構造が、見た者にハッキリと。
これは恐るべき事だなと。。
そんなようなことを、自分で資料探して、ウンウン苦労しながら描いてみて、やっと自分の身体的経験として「…昔のひとはスゲェな~…」ということがそれこそ”骨身に沁みて”わかる。
だから、こういうのやってみるのも良いかもしれません。
私は怠け者なので誰かに強制されて初めてやることが出来たわけですが、他の、もっと自分の心底から「上手くなりたい!」という情熱を持っている人には、そんなに苦労ではなくて、むしろ喜びの方が大きいでしょうしね。
何故って、これをやる前とやった後では確実に何かが「わかった」という達成感があると思いますから…。
昔、誰かが言っていたのですが。
つまるところ、何かを描く(あるいは作品に表現すること全般…)とは、「作り手である自分が世界をどのように見る(見た)のか」ということなのだと。
だから、デッサンが上手くできないからといって別に何も悪い事はありません。
結果として人が感動する作品を作り出せれば、それが一番なんですからね。
いわゆる「技術的に上手い絵」が、良い絵、とイコールでないことは、とっくに皆が知っている事ですし。。
ただ、私としては「自分にはこんな弱点がある」と思い悩んで、本来のその人の自由で溌溂とした創作を自ら妨げてしまっているようなケースがもしあるとしたら、それはとても残念なことだなと思ったので。
何かを少しだけ学ぶことで、その(本人だけにわかる)足かせ、のようなものが前向きに解消されるとしたら、私に出来る範囲で手伝えることがあればいいなぁと。
そう、本来、絵なんて自由に描くものなんですよ。
最初から誰かに評価してもらうために描き始めたわけじゃない。
好きに描いている事が無性に楽しいから、ただそれだけで始めたことなので。
もっと自由に、ひたすら自分に正直に作る為に、みんな苦労して勉強するのだ。