
昔、よく使う色があった。
小さなころからずっと絵が好きだったわけではないので、
中学校、高校のころの話ではない。
小学校低学年、もしくは幼稚園のころ、銀色が好きだった。
みんなで購入した色鉛筆セットの中には、ほかにも色があって、
金色もあったのだけれど、とにかく銀色が好きだった。
銀だけ使うから、もちろんすぐになくなる。
その時点で、色鉛筆セットを使う気はなくなってしまう。
なぜだか、銀色の色鉛筆一本だけを新たに買う気にはならなかった。
子供のころだから、理由なんて思い出せないし、理由があったのかも分からない。
とりあえずすぐになくなるから、自分なりに解決策を見つけなければ
っと、混色したりしていたのだけれど、うまくいかなかった。
汚くなってしまう色が全然気に入らなかった。
僕の好きな銀色じゃなかった。
ギラギラと光りながらも、黒く鋭い感じがカッコよかった。
何を描いてもカッコよくなるあの銀がほしかった。
灰色なんかじゃ満足できない。
でも、とうとう見つけた。
それはトンボのHB鉛筆。
この普通の黒い鉛筆を、紙に弱ーくこすってやると、
黒鉛の粒子に光が反射し、僕の好きな銀色になった。
これを見つけてから、銀色がなくなったら
トンボのHB鉛筆を使っていた。
もし、鉛筆との出会いはいつか?っと聞かれたら、
この瞬間かもしれない。
ほかの子は、カラフルな色を使った絵を描いていた頃から、
なんで銀が好きだったのか・・・。
たぶん、人それぞれに好きな色ってあるんだろうけれど、
そういうものは、何によって決まってくるんだろう?
よく見るものなのか、性格なのか、ただのフィーリングなのか・・。
ここ最近は紫系の色が好きになった。
小学校から今までの間の経験が、銀色を紫に変化させたんだろうけど
なんなんだろうなぁ。
この記事書いていたら、銀色をまた使ってみたくなった。