山本KOU

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秋葉原 無差別殺傷事件

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ここ数日、ニュースを賑わさせている秋葉原の惨殺事件。

国としての再犯防止対応について、ニュースが流れていましたが…論点がまるで見当違いですね。
(下記はニュースなどの表面的な情報のみの類推ですので、間違った分析も含まれてる可能性もあります)


以前の硫化水素の時もそうでしたけど、ナイフの販売規制、インターネットの監視強化、派遣労働の問題についていくら話し合っても、心の病気についてきちんと原因を踏まえて説明しなければ、似たような事件はいくらでも起きますよ。

ナイフを規制したところで、人を殺す手段などは他にいくらでもあります。
それらをすべて、事件が起こった順番に規制していくつもりでしょうか。

今回のことに限らず、殺人事件という悲惨なことが起きる時、悪いのは手段ですか?
そうではありません。
いつでも、悪いのは人間の心でしょう。
重病を患う心が、一番の原因なのです。


インターネットの規制や監視をしたところで、やっぱり同じです。
今は、ネットで自由に情報を公開できる時代です。
2chやケイタイ掲示板の住人達も、そこが自由だからこそ、たまたまその場所を利用しているだけであって、規制や監視がされるようになれば、どんどん他へ移っていくでしょう。ただ、それだけのことです。


原因は、何の処置もされずにほったらかし。

ネットの掲示板にログがあることで、逆に心の病を分析する手段になるというのに、規制や監視がされるようになれば、表出する不平や不満は闇に潜るだけで、原因の特定も難しくなります。さらに事態は悪化するでしょうね。


派遣労働のことについては自分はあんまり詳しくありませんから言及は避けますが、これもやっぱり見当違いでしょう。
記事などの文章を読んでいると、容疑者の態度や考え方そのものに原因があったと考えます。

ようするに、心の重病人だったのです。
病人には、クスリを与えて治療をしてやらなければなりません。
しかし、不幸にも、彼のこれまでの人生の中で、心の処方箋を書いてくれる人はいなかったのです。


人間の持つ怒りのエネルギーは、マイナスに働くと非存在欲となります。
非存在欲とは、存在を否定する力、つまり破壊欲です。

外に向けば、暴力や殺人になり、内に向けば自傷行為や自殺になります。

今回の事例でいくと、長年溜まりに溜まった怒りのエネルギーが、内圧を上げて外に向かったということです。
「怒り」は精神のエネルギーなので、消えることなく溜まるのです。

以前も書きましたが、怒りに支配された心は、もはや正常な理性を保てません。
理性の働かなくなった心は、ここぞとばかりに本来の自己中ぶりを発揮し、身体を媒介にして暴れまわります。

今回の容疑者は、中学の頃から親や社会への不満が鬱積していたようですが、それ以前に「自分が良く扱われて当然」といったような自己中心的な思考が心を支配していたようですね。

生まれてこの方、自分の身体を支配しているのが心ですから、心は何でも思い通りにいくと考えています。
だから、思い通りにいかないと「苛立ち」や「怒り」が生まれてくるのは、人間であれば誰でも起こることで、別に特別というわけではありません。
育っていくにつれ、身体の感覚器官を通して外界を認識し、「思い通りにならない現実」を学んでいくことで、徐々に心を落ち着かせていくのが自然な流れです。

ところが、この「現実」をいつまで経っても受け入れられない幻想と妄想に満ちた性格をしている人が、少なからず居ます。
そうした人は、不満から来る怒りのエネルギーが溜まりっぱなしで、不幸の連続になるのです。

非存在欲は、「欲」ですから、満たせばそれなりに満足できます。しかし、一時的な充足にしかならず、誤った怒りに任せた行動の結果は悪い方向にしか行きません。


例えば、今回の事件で、幸福になった人はいるでしょうか?
容疑者は殺人を犯すことで幸福な人生になったのでしょうか?

そうではありません。結果的には、誰も幸福になっていないのです。不幸になった人ばかりです。

だとすれば、今回のように欲に任せて人を傷つけたり殺したりする行為は、まったく無駄な上に、自分と他人を不幸にするしかない愚かな行為だということが分かります。

このように考えることができれば、模倣犯など出るはずもないのですが、世の中には幻想と妄想に満ちた性格をしている人が、随分たくさんいるようですね。連日ニュースが絶えません(苦笑)


怒りや非存在欲とは、人間が自然に持っているものなのでどうしようもない、という人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

怒りは消すこともできるし、生きる活力に転換することもできます。
有意義に活用することで、人は怒りと上手く付き合っていくことができます。

怒りを溜めずに消すには、原因を理解しようとする心が必要です。
(この辺は、すでに「心を育てる」に書きました)

怒りを活力に変えるには、非存在欲ではなく、存在欲に置き換えようとする心が必要です。

存在欲とは、「生きていたい欲」「存在を肯定する欲」です。

怒りの原因を良く考えた後、それをより多くの人が幸福になるよう解消する方法を考え、実践することで、活力に転換されていきます。

趣味や創作意欲などに注ぎ込むことでも転換できます。(この方法だと場合によっては内圧が高まることもありますが…)

要は、怒りの原因を誤魔化さずに良く分析した上で、現実に即した行動をする意欲に変える、ということですね。

「世の中が全て思い通りになる」なんていうバカげた妄想は、ぱっぱと捨ててしまった方が良いと、自分は思います。
そういう考えに固執する人ほど、怒りが絶えず、不幸の連続に陥るのではないでしょうか。


今回の事件で亡くなられた方々の冥福を祈ると共に、怒りに支配された愚かな行為をする人が一人でも減るきっかけとなることを願って止みません。


*アップした画像は、「生死の在り方」。
 6月22日~24日まで文京シビックセンターで開催されるデジタル書展への
 出品作品です。


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デジタル書作家

山本KOU

作家名:山本KOU デジタル書作家。1977年神奈川県横浜市生まれ。 筆文字の持つ独特のアウトライン、筆勢、墨色などに着眼し、CGアートに取り入れる方法を模索する他、教育や福祉への活用を視野に入れ、「デジタル書」という分野そのものの啓蒙に努める。 DSAにおいてはサイト構築・運営などの広報分野を主に担う。 現デジタル書作家協会マスター兼シニア会員

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