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バレンタインだチョコだと菓子関連の話題が豊富な今日この頃。デコメを作る程の技とセンスがないので、文章で参加してみようかと思います(常にそれかよ・笑)。
さて、チョコレートの思い出はいくつかありますが、いずれもバレンタインとはあまり関係ありません。今日は私が幼い頃の話を一つ。
冬になると揃って雪山にでかけていたわが家。今思うと父親は稼ぎも少なかっただろうに(笑)、よくぞやってたもんだと褒めて上げたいくらいですが、毎年一度はスキーに出かけてました。
さて、いざ現場に行ってしまうと子ども達は山頂につれていかれ、遙かに開けた眺望を親と堪能。
「ほーら今日泊まってるおうちはあそこだぞー」
「ええー? どれ? どれ?」
「あれだよー。……ほぉーら、行ってこーい」
(どん)
「あ゛ああぁぁぁ~~~~!!(ドップラー効果)」
……てなもんで、未だに絶叫マシンに乗ると雪山の幻想が見えるくらいです。
痛くない転び方もスピードに対する耐性もみんなあのときに培った。獅子は千尋の谷に子を落とすというけど、人だって「馬の背コース」だの「熊落としコース」だのに落とすこともありますよねぇ、うん。父さんありがとう(笑)。実際、子どもの関節の柔らかさといったら驚く程ですが、特にそれで怪我をした覚えはありません。……ゲレンデを行く大人には迷惑な存在だったろうなあとは思いますが(笑)。
……とまあ、そんな父ですが、スキー場に着くなり、必ずキットカットやらアーモンドチョコやら、何らかのチョコを人数分買ってきて、子ども達に携行するように言ったものでした。
「はぐれてしもて、誰もおらんようになって、お腹が空いたらこれを食べるんやで」
「今食べたい」
「あかん! はぐれた時に食べるもんなくなるやろ?」
「……うん、わかった」
今思うとそれ以前にコースマップ渡して宿の位置に記しつけとくとかしておけば良かったんじゃ、とは思いましたが、子ども達が道を尋ねる相手も居ないほど林間や谷底に突っ込んで行くと信じていたのか、渡されたのはチョコレートばかりでした。
今と違って幼い頃はチョコが好きでしたので、お預けを食らわされてちょっと残念なような、1包みまるまる懐に入れるなんて、ちょっとリッチなような不思議な気分。
やんちゃするもんですから、大体旅行が終わる頃にはドロドロに解けてたりバキバキに折れてたりとウェアの内側は散々な事になっていて、母親がため息をついていましたが、帰りの車の中でそのドロドロをワイワイ言いながら食べた事も懐かしい思い出です。
幸いにして、それを雪山で必要とするような羽目に陥ることはついにないまま大人になりました。
長じて後、示し合わしでもしなければ家族で揃って雪山に行く、ということもなくなりましたが、たまに行くというときには、子ども達は黙って人数分売店でチョコレートを買い、配りあって懐に入れています。父にも渡します。
「……なんや、そんなことまだやってるのか」
父は苦笑していましたが、たぶんあのときに、雪山は決して安全な場所ではない、という事を教わった気がします。
今は甘い物は全く駄目になりましたが、普段雪山に居るとき、内ポケットにはソイジョイやらカロリーメイトやらといった非常食をとりあえずは携行しています。
一気食いしたら気分悪くなって倒れるだろうから(笑)万一遭難しても食べずに生還出来ることを願いつつ。
毎年一冬一度も開封しないまま非常食は春を迎えます。そして、今年も無事であったと喜びながら、ウェアを洗濯に出すときに、初めて開封する今日この頃。大体粉みじんになっているのは幼い頃と同じですかね(笑)
バレンタインにちなんだ(?)、チョコのちょっといい話でした
2008/02/12
22:28
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