というと新美南吉のステキな絵本ですが。
そんな一族のちょっとした小咄をひとつ(落語家かよ)
■スノーバムの一族
我が家のメンバーはスキー好き。毎年冬には雪山にちりぢりに飛び立っていくの
ですが数年前に「だったら一緒の所に行ったらええんやないか」ということに
気づき、年末年始のスキーには家族でできる限り集まる事にしました。
という事で2006年末に行ったのが蔵王温泉。一昨年はどこのゲレンデでも
記録的に積雪が少なく、蔵王もご多分に漏れず気温は高かったのですが、
それでも氷点下数度前後を示していました。
■世界一暖かい手袋
2,3日父や兄弟と滑ったのですが、そのとき父が「手が冷たい」と言い出し
ました。指が冷えて感覚がなくなってきて、休憩時間に「解凍」するも、
どうにも辛くてならないと。ついに「もう歳やし、そろそろスキーも引退
やなあ……」と遠い目をして呟く始末。
確かに指先や足先が冷たいだけで体中がもの凄く冷えます。指が痛くて
たまらないスキーなど何も面白くはないわけですが、子ども達は慌てます。
スポンサーが……!(笑) ということで、急遽、父に世界一暖かい手袋を
買おう! と決意しました。
■てぶくろをかいに
そして昨年末。シーズンインを前に神田スキー街に繰り出し、手袋コーナーを
渉猟。店員さんを捕まえて「一番暖かい手袋」を相談してみました。
こうなったらええ物を渡したいじゃないですか。
実はショップに行く前にもネットで色々調べており、色々なやんでおりました。
ヒーター入り手袋や厳冬地の工事現場でも使用される業務用手袋などなど。
世の中にはハイテクなものがたくさん出ています。しかし、そういうのは最終
手段 として、そもそもスキー屋で売ってるものの中で最高の物を探して
みようと考えたわけです。
結果として購入したのがPHENIXのもの。
コンセプトが「指先まで暖かい」とあり、指先の断熱に力を入れている事、
説明書によるとなんだか良い感じに暖かそうであること。追加で中に填める
インナーグローブも、発熱素材のものにして「これで完璧や!」と意気揚々。
しかるべきタイミングに渡す様に指示を付け実家の兄弟に送り、クリスマスに
送ってもらいました。
喜んではいた、という話は聞いたのですが、だからといって一緒に今年の年末に
行った訳ではなく、まだ試せていないようですが。
折角送ったんだから、どういう反応してくれるか楽しみなんですがねえ。
■凍るようだ!
ちなみに私本人は「安くてもいいからヘタったらすぐ買い換える」方向で毎年
凌いでいます。ところで先週末、ちょっと遠方に滑りに行ってきました。
普段よりも寒い場所ということで、安いながらグローブを新調していき
ましたが、が……。
ぐっはー! ……無茶苦茶寒い! 痛い! 段々指の感覚がなくなってきた……!
滑り初めて2時間でそんな状態に。凍傷の一歩手前です。それもそのはず、全国でも
雪が降った大寒の先週末、なんとゲレンデの気温は-20度をマーク。
そんな寒、果敢にパウダーにアタックしていく男達の姿があったわけですが、
どうにもこうにも耐えられません。あああの日のおとんもそんな気分だったん
やろうなあ……。
その日は昼頃着いたので半日の滑走でしたが、翌日は一日滑走。ガイドして
もらって滑る事になっていたので勝手な行動は許されない上寒さがゆるむ事は
なかろうという予報のため、すっかり困窮してしまいました。
■本物の暖かさ ガイドのショップに翌日の打ち合わせに行ったのですが、そのショップ、
アウトドアグッズのpatagoniaの製品の扱いがありました。patagoniaと
いえばあらゆるスポーツに特化した社員を積極的に雇い、彼らの(スポーツや
趣味のための)「長期遠征」を積極的に支援、更に彼らの意見を取り入れた
究極のアウトドアアイテムを作るという意欲的なメーカーとして知られています。
地獄に仏とはこれか……!
早速相談に乗って貰い、その場で手袋を購入、翌日に臨みました。
さて、翌日。気温は前日と同じくらいで日中の気温は-15度を下回るかたち。
しかも上空の風が15~20m/sということでリフトが大変な減速運行。吹き荒れる
風に体温を奪われ、減速したリフトの上でなすすべもなく粉雪に襲われ。
体感温度は前日より10度は低かったと思われました。が――
手袋パワーや恐るべし! わたしに限っては体感気温は前日-10度どころか、
手袋で指先がほんのり暖かという状態であったため、むしろ私は前日より断然
暖かいと考えていたのでした。
patagonia……! 良い仕事をしています。
というわけでその日と更に次の日は気持ちよくパウダーランを楽しむことが
できたのでした。
いやあ、良い物は本当にいいですね。万が一おとんがあれでも寒いと言ったら
patagoniaの製品を買って上げようと強くココロに決めたのでした。