その夜は風が強かった。
「照明は21時ちょうどに完全に落とすこと」という項目がモンモンブリーフの中に存在した。
だが、その日は生徒さんのコンタクトレンズが紛失するというハプニングがあって、5分ほど21時をオーバーしてしまったのだ。
照明を消してすぐに、あの、けっこういい人と評価された「若い衆」がやってきた。
静かなロビーに彼の怒声が響き渡る。
親分に命をかけて仕えているという、彼の生き様が見えた。
プロだ、と思った。
すぐに菓子折り<松>を持って、責任者が親分宅に出向くことに。
モンモンブリーフのその項は、「照明は21時ちょうどに『何があっても』完全に落とすこと」とすぐに書き改められた。
私が学生のころの話です。今はその親分も引越しされたようです。