
展覧会用の額をお願いするため、東久留米まで行った。
5年ほど前に一度お世話になった工房。
人の好いご主人に、今回も駅まで迎えに来てもらった。
前回は、工房に向かう道に林や小川があって、緑の豊かな土地だなぁと思ったものだが、久しぶりに訪れたそこは、宅地造成が進み、ずいぶん開けた場所となっていた。
工房の周りにあった大きな梅林もその例にもれず、すべてがつぶされ、建築途中の建売住宅がひしめいていた。
春は鶯の鳴き声で気持ちの良い朝を過ごしていたそうだが、今年は工事の音しかしなかったらしい。
「鶯がまったくいなくなっちまった・・・」
ご主人は悲しそうに呟いた。