「百発ガール と その男」が今日で終わりました。
来てくださった方、
来れなかったけど気にかけてくださった方ありがとうございました。
とくにほんとに
わざわざ原宿まで来てくれて
絵を見てくれて
絵本を読んでくれて
僕と会話をしてくれて
感想を書いてくれて
本当にありがとうございます。
ああ、もったいないもったない、と思ってます。
ほんとになんてありがたいことなんだろうと
改めて思いました。
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今回は「人物」をポーンと描くというのがテーマ(目的?)でした。
背景もなくただ人物をポーンと描くだけです。
それは僕にとっては恐ろしいことでした。
背景を描かなきゃ不安になってしまうんですけど
グッとこらえて人物だけにしました。
そして今回は「転写」という技法も使いました。
これも僕にとってはかなり思い切ったことでした。
うまく言えませんが
僕は水彩画とか版画とか「自然の成り行きに任せる」技法が苦手です。
下手だというのもあるんですけど
●計算外でこうなっちゃった
●なんだかナチュラルでいい感じ
●なんかよくわかんないけどいい雰囲気
●なんかわかんないけど深みがある
ってのが苦手なので
そういう「偶然性」を伴わせる技法に抵抗がありました。
ちゃんと自分が計算した中でやるべきだ、と思っていました。
ですけど、
それだと結局自分のキャパを超えることはできないのだ、と気づきました。
そういう技法を使うことによって
自分の手の内を超えたところに自分のイラストを持っていくことができるかもしれないと。
で、元になるイラストは去年の年末にはもうできてましたから
それをどんな技法で表すのかを
年明けからいろいろ実験してました。
実験の結果、
「板に転写」というのが、その偶然性の程度もよかったですし、板という素材も好きだったので一番よかったわけです。
で、
こういう技法を使うということに
まだ自分で納得がいかないまま制作を始めました。
やはりその偶然性によって色味も変わるし、色がはげたりもしました。
「ああ、そんなところをはげさせるつもりはなかったのに」と思いつつも
それを許すことによって
良い悪いは別として
少なくとも自分の守備範囲の外に出してやることができました。
自分とイラストのち距離をちょっと置く感じ。
「へえ、そうなったんだ、俺はそんなつもりはなかったけどね、ふーん」みたいな。
それでもまだうまくその技法が使えてませんから
あまりにも違う色味になったり、色が剥げすぎていたら
色鉛筆やパステルで修正を加えたりはしましたが。
そして、
壁に引っ掛けるために板にネジを入れたんですけど。
その「?」の形をした金色のネジを入れたときに
「うわ、かっこいい!」と思いました。
板だけだとそんなに良いとは思わなかったんですけど
ネジを入れることで「満足、OK!OK!」って思いましたよ。
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で、
気分的にはこれで終了なんですけど、
今回のカフェでは壁にかけてあるイラストをじっくり見るってのが
ちょっとやりにくいところもあるので
テーブルに座りながら楽しめるなにかが必要だなあ、と。
そして、
この「百発ガール」と「その男」がどんな人なのか
ちゃんと説明しないとなあ、と思いまして絵本を作りました。
本当なら
イラストだけ飾って
「ほら、この人たちどんな人かわかるでしょ?
ガールは素敵なんだよ?。男はウソついちゃうんだよ。わかるでしょ、見たら」
って言いたいくらいなんですけど
「イラスト見ただけでわかるはずがない」ということに2年前くらいに気づきましたので
絵本の中でそれを説明しよう、と。
なので
自分にとっては絵本は「蛇足」なんですけど
百発ガールとその男を知ってもらうための入り口としてみていただきました。
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「いままでと感じが違うね」という感想を複数いただきまして
うれしいです。
いままでとちがう、と感じてほしかったので
今回は宣伝のときに百発ガールの全容はほとんど見せませんでした(足だけけしか見せませんでした)。
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感想の中に「百発ガールがなんでその男を愛してるのかわからない、ワタシならソッコー別れる」
というのがいくつかありました。
僕はまず読んだ人がそんなことを疑問に思うほどに
百発ガールの気持ちを考えたってことが驚きでした。
右から左へ流れてしまうのではなくて
「なんで?」って思うくらいに百発ガールがその人の中に一瞬でも存在したことが驚きでした。
百発ガールがかっこいい、という感想もうれしかったです。
僕自身が百発ガールをかっこいいと思っていましたから
「そうなんだよ、かっこいいよねえ」ってな気分です。
知らない方もたくさん感想を書いていただいて
とくに女の人はいろいろ感じる内容だったかもしれないですね。
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今回はいままでの展示とは比べ物にならないほど質素で
サービス精神の薄い展示だったので
「大した展示ではないから期待しないで」と繰り返してましたが
実のところ「見てほしいなあ」と思ってました。
もっと言うと「見たら楽しいのに」って思ってました。
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去年一年はひたすらに仕事をこなすだけだったために
イラストがどんどんダメになっていってしまっていて
例の学習塾の仕事で「このままじゃやべー!」と思って
心臓マッサージのように個展を開催させていただいたわけですが
自分が個展をやる意味というのが今回はじめてわかったような気がします。
イラストを見てもらうだけなら
WEB上の方が多くの人に見てもらえますから
わざわざギャラリーを使う必要なんてないわけです。
仕事を得たいのならWEBに加えて営業にいったらいいわけです。
でも、そうじゃなくてギャラリーにイラストを展示して
わざわざ足を運んでいただく。
それはもう仕事とか関係ないところで
「イラスト」を介して
人と接することができるのがうれしいからですね。
イラストを見てくれてうれしい。
何か感じてくれてうれしい。
感想を書いてくれて嬉しい。
会話をさせてもらってウレシイ。
人と会うってことはこんなに大事なことなのかと実感しました。
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新しいイラストが描ければいいんだから
別に誰にも見られなくてもいいやと思っていたのですが
いまは本当に見てもらえてよかったなあと思ってます。
まさかこんなにもこんなことを思うとは思ってもいませんでした。
自分にはもったいないほどの収穫です。
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ああ、いっぱい書いたなあ。
ほんとは個展の前にも書きたかったんですけど
今回は事前情報をなるべく少なくしたかったのずっと我慢してまして
それも一緒にブワ?っと出てきていっぱい書いちゃいました。
ふう。
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プロフィールがウケたのもうれしかったです。
あれはウケ狙いであると同時に
「これを機にフクイの名を知らしめて仕事をもらおう」という目的で個展やったわけじゃないんですよ、という意思表示もありんす。