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INTERVIEW 2007/12/26

独立する!フリーランス・クリエイターのキャリアアップ

クリエイターのキャリアアップと、ロフトワーク

鈴木さんのポートフォリオ。かわいらしいイラストが目を引きます。
鈴木さんのポートフォリオ。かわいらしいイラストが目を引きます。

独立してフリーランスになるクリエイターの方はたくさんいます。一方で、将来のこと、キャリアアップについてはどう考えているのかということは、気になるところ。
特に「これから独立してみたい!」という人にとって、フリーランスとして仕事を続けていくためには何が必要かを考えることはとても大切なことです。

そこで今回は、「実際はどうなの?」ということで、フリーランスで活躍しているWebデザイナーの鈴木マキコさんにインタビューをしました。

鈴木さんは、ロフトワークができたばかりの頃から一緒にお仕事をしていただいているクリエイターさんの一人。loftwork.com のリニューアルにもWebデザイナーとして協力してくださいました。
鈴木さんの経歴は、グラフィックデザイナーとしての職歴を経て、Web制作会社でアルバイト。退職後、2003年よりフリーランスとしての活動を開始、2007年から法人化してマロンキノコ株式会社を設立しました。

クリエイターとして確実にステップアップを続けている鈴木さんに、フリーランスのお仕事の実際や今後の活動について伺いました。

>>鈴木マキコさんのポートフォリオ

デザイナーになるまで

グラフィックデザインからWebへ

LW:鈴木さんがデザイナーという職業を志した経緯を教えてください。

もともと「作る仕事」というものに興味があったのですが、大学入学祝いに両親から買ってもらったMacに触れて、よりモノを作る仕事の方向に向かっていったのだと思います。

大学時代はスクールに通っていて、そこで知り合った先生より紹介をいただいたデザイン事務所で、アルバイト兼勉強、という形でお手伝いをさせていただいていました。
大学卒業のとき、その事務所の方から「うちに来てもいいよ」というお誘いを頂いたので、そのままちゃっかり入らせてもらったんですよ(笑)。事務所でのお仕事はグラフィックのお仕事だけでしたね。


LW:Webデザインをやるようになったきっかけは何ですか?

Webについては、大学の頃に「1週間で出来る××」という感じの本で、独学で少しずつ勉強していました。
私が大学生の頃は、まだホームページを持っている人もあまりいなかったんです。これから発展していくんじゃないのかなと思って、Webを制作し始めました。

Web制作のお仕事に関わるようになったのは、社会に出て2年後くらい。アルバイトでWebの制作会社で働いてからです。それ以降は、フリーになってからもずっとWebデザインのお仕事をしています。

フリーランスの仕事の実際

LW:フリーランスとして活動しようと決意したきっかけは?

最後にWeb制作会社のアルバイトをやめたことをきっかけに、フリーになろうと決心しました。もともと、フリーでやりたいなという思いはあったんです。
どちらかというと、独りでコツコツする仕事が好きだったので。家にいながら独りでお仕事をしたいなと思っていて、直感的に、デザインの仕事であればそれが出来るんじゃないかという気がしていたんです。

もちろん、独立する上で不安もありましたが、それでも独立したのは、私自身の性格が楽観的ということもったのでしょうか(笑)。あとはフリーで働いている友人や先生など、周りの人たちのアドバイスなども大きかったです。


LW:会社に勤めるのとフリーで働くのとでは、どちらが大変でしょう?お仕事の量などは違いますか?

私の場合、単純な仕事量はそれほど違わないと思います。ただ、フリーであれば、やりたい仕事を自分のペースでできるし、責任も自分にあるのでやりがいは大きいと思います。
その分、責任に対するプレッシャーは、会社で働いているときとは比べ物にならないほど感じます。会社では困ったときに先輩や周りの人に助けてもらうことが出来ますから、精神的には楽ですよね。

LW:お仕事をしていて、わからないことが発生したときはどうしているんですか?

基本的にはネットで調べています。最近はいろんな人がWebで情報を公開しているので、ネットで大概わかりますね。あとは、知り合いに訊いてみます。


LW:フリーで制作のお仕事をしている方にとって、独りで働くモチベーションを維持するのはなかなか大変だと思います。どうしても仕事に行き詰まってしまったとき、鈴木さんの場合はどうしていますか?

ダメだ、と思うときには無理をしない、ということも大切ですね。私の場合は寝ちゃうんです(笑)。
たとえば、次の日の午前中までのお仕事があって、前の日に何も出来ていないという場合は、寝て早く起きた方が圧倒的に早くできます。
寝るのが難しい場合は、ちょっと散歩に行って気分を切り替えるのもいいと思います。とにかく、できないままの状態で無理はしません。
仕事をしてはかどる時間帯は人それぞれあると思うので、自分で仕事がやりやすくなるようなサイクルを見つけて働くことが大切だと思います。

ロフトワークのとのお仕事について

LW:ロフトワークに登録した理由はなんですか?

元々はデザイン会社で働いていたのですが、フリーランスとして独立した直後は、仕事もあまりありませんでした。
そんな時、たまたまインターネットでロフトワークのサイトを見つけ、気軽な気持ちからイラストをアップしてみたんです。するとすぐに、私の実績を見たディレクターの方が連絡をくれました。これがロフトワークとのはじめてのお仕事です。
当時はクリエイター向けの登録サイトはほとんどなかったと思います。会社っぽくない、アットホームな感じがするサイトだな、と思ったのを覚えています。


LW:ロフトワークに登録してよかったことはどんなことですか?

ロフトワークに登録したことで、お仕事の可能性を大きく広げることができました。
初めてのお仕事から、これまで継続してお仕事を頂いていていますし、また個人ではなかなか受けられないような大きなプロジェクトに関わることもできます。これが実績となり、別のクライアントとのお仕事につながって行きました。
ロフトワークに登録していなかったら、ここまでお仕事をさせてもらっていなかったと思います。

LW:ロフトワークのスタッフの印象はどうですか?

ディレクターの方がプロジェクトの進行をしっかり管理してくれているので、とても仕事がやりやすいですね。
原稿や資料などをわかりやすくそろえてくれたり、細かいところまで指示やフォローをしてくれるので、スムーズに仕事に取り掛かれます。
また、クライアントとのやり取りも安心してお任せでき、作ることだけに専念することができます。


LW:鈴木さんにとってロフトワークとはどんな場所ですか?

自分のフリーランスとしての活動の出発点でもあります。すべてがそこから始まったと言ってもいいくらいです。
ロフトワークとの出会いがあって、現在の自分があるのだと思います。


LW:これからのロフトワークに対して一言お願いします。

私みたいに、ロフトワークをきっかけにしていろんなお仕事ができるようになる人が増えたらいいなと思います。
ロフトワークには、これからも多くの人にチャンスを与えてくれるような場所であってほしいですね。

鈴木さんのお仕事実績:「NHK すくすく子育て サイトリニューアル」 画像をクリックすると詳細にリンクします。
鈴木さんのお仕事実績:「NHK すくすく子育て サイトリニューアル」 画像をクリックすると詳細にリンクします。

「NEC eセミナー 環境ソリューション編」 クリックすると詳細ページにリンクします。
「NEC eセミナー 環境ソリューション編」 クリックすると詳細ページにリンクします。

プロとして大切にしていること

最近は、大手企業のSNSやコミュニティサイトのデザインを担当。ロフトワークドットコムも、鈴木さんの実績のひとつ。
最近は、大手企業のSNSやコミュニティサイトのデザインを担当。ロフトワークドットコムも、鈴木さんの実績のひとつ。

LW:鈴木さんがプロのWebデザイナーとして心がけていることはなんですか?

常に、ユーザーの視点を忘れないということですね。
もちろん、クライアントの要望は大事です。しかし、クライアント側にいろいろとやりたいことがある場合、それを受け止める側(ユーザー)のことが忘れられてしまいがちになってしまうということがよくあります。
私はデザイナーとして、ユーザーの立場から制作が出来ればと考えています。


LW:デザインという高いクリエイティビティが必要とされるお仕事をする上で、自分の糧となっているのはどんなことですか?

自分とは違う世界で働いている人たちと接しているときでしょうか。
私が当たり前だと思っていることが通じなかったり、逆に私も相手の言っていることがわからなかったりしますよね。自分が普段考えていないような視点を与えてくれるので、「こういう考え方もあるんだ」という発見が面白くて、すごく活力になっています。

「デザイン」というものは自分中心で作ってしまうと、本当に必要とされているものからずれてきてしまいがちです。
クライアントやユーザーが、どんなものを「いいもの」だと感じてくれるのか。これを考えるということは「自分と違う人」について考えるということなんです。
そういう意味では、さまざまな立場からの視点を取り込むということは、とても大切なことだと思います。

法人化、そしてこれからのこと

鈴木さんは、今年会社を設立したばかり(クリックするとサイトにリンクします)
鈴木さんは、今年会社を設立したばかり(クリックするとサイトにリンクします)

LW:最近、法人化して「マロンキノコ株式会社」を設立されましたね。今回、法人化した背景を教えてください。また、クリエイターとしても新たなフェーズを迎えられたわけですが、これからどんなことをしていきたいと思っていますか?

おかげさまで、今いろいろな方面からWebのお仕事を頂いていますが、これから5年、10年先も現在と同じペースで今やっているような仕事だけを続けていくというのは考えづらいな、という思いがありました。法人化することで今まで出来なかったような新しいことができるのではないかと思っています。
これまで行ってきたような対企業の制作のお仕事も続ける一方で、個人向けのお仕事がしてみたいです。
まだ具体的ではないのですが、いつか自分のクリエイティブを活かして、人と人とのコミュニケーションや、心のつながりを創りだす手助けになるようなお仕事をするというのが目標ですね。

LW:これからフリーになりたい、またはフリーになるという人にアドバイス出来ることを教えてください。

まずは、時間が不規則になりがちなので、健康管理はきちんとした方がいいということですね。
それと、疲れたり、モチベーションが下がったときでも、仕事のクオリティを落とさないということ。たとえば、疲れているからといって「今回は忙しいからこのぐらいでいいや」という感覚でクオリティの低いものを作ると、仕事相手から「この人はこの程度だ」と思われてしまいます。
ひとつの仕事が次の仕事を生むものなので、忙しくても疲れていても、常に自分が納得したものを出せるようするべきだと思います。


LW:身につまされる言葉ですね(笑)。私もがんばります。

インタビューを振り返って

鈴木さんとお話をしていて感じたことは、仕事をする上で基本となる大切なことをきちんと守っているということでした。

他人からの視点を大切にする、自分にとって効率的なサイクルを見つけてそれを守る、お仕事の信頼関係を大切にする、等・・・といったことは、フリーランスや会社員に関わらず、必要なことです。

仕事に対するこだわりや、仕事に対する前向きな姿勢など、私も頑張って見習いたいと思います!
鈴木さん、ありがとうございました。

マロンキノコ株式会社

サイト制作の豊富な実績を持つWebデザイナー、鈴木マキコが2007年に設立。Web制作をはじめ、イラスト制作も請け負う。

>>マロンキノコ株式会社 サイトはこちら