
ロフトワーク(以下略):今回の展覧会が開催されることになった背景を教えてください。
荒木さん(以下略):オーストリアのグラーツにある現代美術館で、ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団の所蔵品をみせる展覧会がありました。それを(森美術館の)南條史生館長が見て、「非常に力のある、おもしろいコレクションを持った財団だ」ということで、それから財団の創設者フランチェスカ・フォン・ハプスブルクさんと対話を重ねて、この展覧会の企画が進んでいきました。
ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団とは、どのような財団でしょう?
フランチェスカ・フォン・ハプスブルク氏が2002年に創設した現代美術財団です。比較的新しい財団ですけれど、世界の名だたる現代美術作家の優れた作品を、すでに450点以上集めています。
作品を集めるだけでなく、たとえば、アートイベントなどで大きなパビリオンをアーティストと一緒に創ったりもします。そのなかで演劇の公演や、コンサートも開催したりする。パビリオンは、イベントの期間が過ぎると取り壊されてしまうものですが、これらの活動を通じて「今」活躍している現代アーティストたちが表現したいこと実現させることで、アーティストたちのアクティビティそのものを支援しているという、めずらしい財団だと思います。