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イベント/コラボ 2008/03/18

東山魁夷を観て、日本を語ろう!—『生誕100年 東山魁夷展』

戦後日本の美術を代表する日本画家。東山魁夷。その生誕100年を記念した、史上最大の回顧展が開催されます!

普段、「日本の心、日本の精神」といわれてもピンとこないという方、いませんか?
「いわゆる、日本の文化・芸術といわれているものは普段それほどなじみの無いものだし、なんだかとっつきにくい。」そんな方にこそ、一度触れてみてほしいのが、東山魁夷の作品です。
そこで、本特集では、『生誕100年 東山魁夷展』の魅力と、展示内容の一部をご紹介します!

洋画家?いいえ、近代日本画の代表作家です

シンプルな構図が伝える、自然との対峙と深い精神性

単純化された形、余計なものを捨てた、シンプルな構成。これらは、日本画家 東山魁夷が確立した、独自の表現手法です。明快な描写により、自然と対峙する中で深めていった自身の深い精神性をより伝えやすくしています。

東山作品は、一見すると、洋画的のようにも見えます。実際、戦後に流れ込んできた新しい美術思想に影響を受けてはいるものの戦前までに自分が形作っていた日本画の表現に対して確信をもって制作を続けました。
なにより、自然描写の中に自身の内面や精神を映し出す感性そのものが、昔から伝わる日本の美の精神と深くつながっていること表しています。

すべての作品にわたって貫かれている「自然と向き合う姿勢」は、現代の日本人が失いつつあるものでもあります。今、東山魁夷の作品に触れることは、美術鑑賞以上の意味があるのかもしれません。

東山魁夷(1908-1999)について

20世紀の日本を代表する日本画家で、自然や街といった風景を独自の視点・作風で表現し、日本画の新境地を開拓しました。
東山作品の特徴は、代表作《道》(上の図版の左の作品)に見られるような、平面的で単純化をきわめた作風です。また、静的で光と影とを幻想的に映し出す、やわらかい、包み込むような色使いも特徴のひとつといえるでしょう。
独自の自然描写を通じて、作家自身が抱いていたであろう、「生」の営みに対する感動や、畏敬を感じることができるのです。

代表作品がせいぞろい!これまでにない豪華な作品群

圧倒的なスケールの展示で、作家人生をたどる

今回の展覧会は、東山魁夷を語る上で欠くことのできない代表作品をほとんど網羅しており、数も中身も史上最大級。主要作品を中心に、スケッチや習作も含めて154点の作品が勢ぞろいしています。
展示を時代ごとに7つの章に分け、さらに5つの特集を設けて作品を紹介。これらを通じて東山魁夷の画風の展開や、制作のプロセス、表現の特質をわかりやすく解説します。
なかでも、東山作品の中でも最大規模といわれる唐招提寺御影堂のダイナミックな障壁画は注目です!

『日本の美』を問い直す

自然への畏敬、深い精神性を見る人の情感に訴えかけてくる東山の作品は、「日本の美とは何か?」ということを改めて考えるための、大きなヒントを与えてくれます。そういう意味では、今回の回顧展は東山魁夷を知っている人はもちろん、これまで知らなかった人にも楽しめる内容です。
また、独特の色使いや構図の捕らえ方などは、今見ても新鮮さや躍動感を感じることができます。普段、なかなか目にする機会がない「名作」に触れることで、みなさんのクリエイティブにとっても大きな刺激になるのではないでしょうか。

また、ロフトワークの特集では、クリエイターのみなさんによる『生誕100年 東山魁夷展』のプレビューイベントをレポートします。
実際に展示を見てきた「生」の感想をお伝えしますので、どうぞお楽しみに!!

東山魁夷展 公式ホームページ≫