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イベント/コラボ 2008/03/06

「クレヨン1箱使い切れ!」 20人の大人が描きまくる、爽快アートワークショップ

自分の中の、眠れるアーティストが目を覚ます!
自分の中の、眠れるアーティストが目を覚ます!

今回は、西麻布の“CALM & PUNK GALLERY”で開催された、平面作家のワークショップに参加してきました!

このワークショップは、1人につき12色のクレヨンを1箱使いきって、ギャラリーの床一面に広げられたキャンバスにみんなで絵を描こう、というもの。
これは、昨年同ギャラリーで行われた松岡 亮さんのエキシビジョンに合わせて、子供向けに開催されたワークショップを、今度は大人向けに再現したものです。

20人の大人が一堂に会し、巨大なアート作品を創り上げる。参加型のライブアートは、とってもエキサイティングな体験でした!

床いっぱいに描くのは、「人生」のイメージ

ワークショップ開始前に、講師の 松岡 亮さんからこのワークショップのテーマについて一言。

「最近、生まれて6ヶ月の娘がようやく寝返りを始めハイハイをしはじめたそうです。1つ1つの成長にとても感動しています。人生というのは少しずつ変化を重ねながら形作っていくものだという事を娘から教えられています。
この床のキャンバスはみなさんの人生そのものです。みなさんは、今手にしているクレヨンでどのような人生を描きますか?12の色はそれぞれあなたの個性や才能や血です。 ある人は、すぐにクレヨンを使い切るかもしれない。またある人は、最後まで使い切ることができないかもしれない。どのように人生を生きるのかは、みなさんの自由です。今から始まる時間を使って楽しんでください。」

人生も一度きりなら、この日、この瞬間にできあがる作品も、二度と同じものはできません。松岡さんの深い言葉に、「どうせやるなら、12色のクレヨンをめいっぱい使って悔いのない人生を描こうじゃないか!」と、参加したロフトワークのスタッフ一同も意気込みます。

刻一刻と姿を変えるキャンバス

床一面に、真っ白なキャンバス。この上に、それぞれ思い思いの絵を描きます。
床一面に、真っ白なキャンバス。この上に、それぞれ思い思いの絵を描きます。

開始約30分で、すでにこんなにたくさんの絵が!みなさん真剣そのものです。
開始約30分で、すでにこんなにたくさんの絵が!みなさん真剣そのものです。

「(紙に)白い部分があるうちは、まだまだだぞ〜」と、GAS AS I/Fの西野さん。
「(紙に)白い部分があるうちは、まだまだだぞ〜」と、GAS AS I/Fの西野さん。

誰かの絵の上に、また誰かが塗り重ねる。色が複雑になってゆくにつれて、手も足のうらもクレヨンで真っ黒に!
誰かの絵の上に、また誰かが塗り重ねる。色が複雑になってゆくにつれて、手も足のうらもクレヨンで真っ黒に!

20人で創り上げた、巨大な絵画に感動!

3時間にわたって創り続けた巨大絵画も、ようやく完成。「できたー!!」の声と共に、作品の上にゴロリ。手も足もクレヨンまみれですが、とにかくきもちいい!

できあがった作品は、初めの頃とは全く違う、深みのある色あいや表情がうまれています。これは、描かれたものの上から、さらに描くということを繰り返したことによるもの。
たくさんの人々が互いに複雑に相関しあい、新しいものが古いものの上に塗り重ねられていく。絵ができあがる過程は、まるで人類の歴史そのもののようです。

そして、いよいよクライマックスの瞬間が。床に敷いてあった紙を、みんなで引っ張りあげて壁に吊り下げます!

「せーの・・・」と、息を合わせて引っ張りあげます。約240本分のクレヨンの重みが・・・
「せーの・・・」と、息を合わせて引っ張りあげます。約240本分のクレヨンの重みが・・・

隙間なく塗りつめられたキャンバス。20人でひたすら塗り続けた作品を目の前にして、感激!
隙間なく塗りつめられたキャンバス。20人でひたすら塗り続けた作品を目の前にして、感激!

実は、ギャラリーの方がワークショップの間、この作品ができあがっていく様子をずっと定点カメラで撮影していたとのこと。
ワークショップの最後には、3時間に及ぶ制作風景をコマ送りで上映するというお楽しみが!たくさんの人が描き、白いカンバスが、みるみるうちに塗りつぶされてゆきます。

ダイナミックかつ自然体。松岡 亮さん

今回のワークショップの講師を務めた、アーティストの松岡 亮さん。日本のみならず、世界の都市で活動してきた実力派のアーティストです。
これまで、バンドも観客も一切音を立てない、無音の状態でライブペインティングを行ったり、2週間の間ギャラリーの壁一面に絵を描き続けるなどといった、大胆で興味深い試みを続けてきました。

そんなダイナミックで型にはまらないスタイルの松岡さん。講師といえども、普通の「先生」のように「指導する」という姿勢ではなく、「みんなと一緒に作品創りそのものを思い切り楽しむ」といった様子で、誰よりも元気に床いっぱいクレヨンを走らせていました。

松岡さんに、作品を創ることの面白さと、今回のワークショップについて伺いました。


LW:今回開催したのは、昨年"CALM & PUNK GALLERY"で開催したエキシビジョンのときに、おもに子供向けに行ったものと同様のワークショップとのことですね。実際に開催してみて、大人と子供の違いはいかがですか?

松岡さん:大人のほうが、長い時間ずっと集中しています。子供はすぐに飽きちゃう(笑)。その辺を走り回ったりして。でも、一通り遊んだあと、また描き始めるんですけどね。前回も同じ色のクレヨンを使いましたが、作品の様子もぜんぜん違います。でも、どちらもすごく楽しいですよ。

LW:今回のワークショップは、参加者が実際に「作品創りをする」というものでしたが、観客が作品創りの「現場」に居合わせるライブアートの面白さは、「できあがった作品をみる」という昔ながらの展示とは一線を画するものですね。見ている側が作品そのものに係わり合いを持っているような、ごく近い距離感に興奮を覚えます。

松岡さん:ライブペインティングをしていると、その日の天気やその空間やその場にいる人によって空気が変わり、できるものが変化していく。たとえば、同じ空間でも女の人ばかりが観客でいるのと、お年寄りばかりが見ているのとでも、結果としてできあがるものは全く違う作品になります。

昨年、このギャラリーで展示をしたときは、2週間ずっと、壁中に絵を描き続けていました。絵を描いた上からもさらに塗り重ねていくので、毎日作品が変化していくんです。
毎日見にくる方もいれば、2・3日おきに覗きにきてくださる方もいて「すごくきれいになったね」なんて、言ってくださったりします。
いつも作品が違う状態なので常にお客さんの反応は違うし、それぞれが作品を最後に見たときが、その作品の「完成形」となるので「完成作品」が人によって違うものとして記憶される。
その様子を見ている僕が、一番作品を楽しんでいるかもしれませんね(笑)。

2週間絵を描き続けたあと、すべての絵を真っ白に塗りつぶしました。作品が消えていく様子もまたすごくきれいで。
この真っ白な壁の下には、今でも僕の絵があるんです(笑)。

LW:今後も、こういったイベントを開催していく予定ですか?

松岡さん:はい。実は、次の大阪でのエキシビジョンでも、子供や大人が参加できるワークショップを開催します。今からとても楽しみです。
今回は、大阪に行くまでの道のりを歩いていこうと思っています。でも途中で疲れたら、温泉にでも長居したり、電車にも乗りますけど(笑)。ただ1歩踏み出したいだけなんです。

LW:本当に自由ですね!(笑)。今後のご活躍を期待しています。今日は本当に楽しいワークショップを、ありがとうございました!

たくさんの人と一緒に作品創りをするワークショップについて、「ほんとに楽しい!」と語る松岡さんに、思わず惚れ惚れしてしまう、ロフトワークスタッフなのでした・・・(照)。

前回のワークショップの様子≫
松岡 亮さんのホームページ≫


【松岡 亮さん エキシビジョン情報】
松岡亮 EXHIBITION 『襖絵?』
・期間: 2008年5月3日(月)-11日(日)
・会場: 大道旧山本家住宅(大阪・南河内郡太子町)
会期中の5月3日、4日、5日にワークショップ(要予約)を開催します。
また、4月19日、20日、26日、27日はexhibitionの準備・制作風景を公開しています。イベントの詳細は下記ページをご覧下さい。
http://www.ryoart.com/ryo-paint-may08osakaexhibition.html

CALM & PUNK GALLERY とは?

CALM & PUNK GALLERYのみなさんと、ロフトワークスタッフ
CALM & PUNK GALLERYのみなさんと、ロフトワークスタッフ

“CALM & PUNK GALLERY”は、クリエイターと企業とを結びつけ、これまでなかったようなユニークな製品と新しい価値を生み出す、という事業を行っているGAS AS INTERFACE(ガスアズインターフェイス)がプロデュースする、新しいギャラリー。
GAS AS INTERFACEは、同じクリエイターとゆかりが深いながら、ロフトワークとはスタイルが全く異なる企業。今回、ロフトワークはそんな「近くて遠い」存在のGAS AS INTERFACE から、ワークショップのうれしいご招待をいただいたのです。

GAS AS INTERFACEの西野さんをはじめ、スタッフのみなさん、楽しく刺激的なワークショップをありがとうございました!

CALM & PUNK GALLERY
CALM & PUNK GALLERYは、国内外のアーティストを独自の視座で発掘し、紹介する空間として2006年12月に西麻布にオープンしたアートギャラリーです。

グラフィック・写真・ファッション・映像・ダンスなど、幅広い種類の表現のかたちを紹介し展覧会を行なうほか、子供から大人まで参加できる様々なアートのワークショップを開催しています。また、関連会社のガスアズインターフェイスがお勧めする気鋭アーティストの展覧会も行なっています。詳しくはサイトをご覧下さい。

http://www.calmandpunk.com/