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イベント/コラボ 2008/05/20

ロフトワークが選ぶ、デザフェスvol.27 個性派ブース

さる5月17・18日(土・日)、年に2度開催されるクリエイターのお祭り、デザイン・フェスタvol.27が開催されました。
デザイン・フェスタ(通称・デザフェス)は、イラストレーターやアーティスト、キャラクタークリエイターにシンガー、パフォーマーなどなど・・・国内外からあらゆる分野のクリエイターがビッグサイトに集合します。
「GEISAI」のようにクリエイティブの優劣を競うのではなく、それぞれのクリエイターが自己表現を楽しみ、それらが混ざり合う空間、まさに「表現のカオス」ともいうべきイベントです。

会場のブース総数は2600と、1日ではとても見きれないほどの数に加えて、毎回たくさんのお客さんが来場するこのイベント。
今回の特集ではデザフェスvol.27の中でもひときわ個性を放っていた展示ブースを、ジャンル別にピックアップしました!

アートフェスの定番も個性派ぞろい! みごたえありのライブアート

さまざまなアーティスト達によるライブペイントは、デザフェスのお楽しみの1つ。一口にライブペインティングといっても、その描き方や素材はさまざまで、さすがはたくさんのアーティストが集まるデザフェス、といったところ。
今回、出展者のなかでも特に個性的だったライブペインティングをご紹介します。

カンバスの向こう側から見る、ライブドローイング

おびただしい数の線が重ねられています。よく見ると、作品の向こうに二人の姿が。
おびただしい数の線が重ねられています。よく見ると、作品の向こうに二人の姿が。

2畳分くらいありそうな透明のビニールの向こう側で二人仲良く並んで絵を描いているのは、「ちょめ」さんと「ぴも」さん。
ちょめさんとぴもさんは工芸科の学生で、普段はそれぞれ違うテイストで絵を描いています。
「二人でひとつのテイストの作品を作るのは、難しくないですか?」と聴いたところ、「ちょめとぴも」の名前でライブドローイングをしているときだけは、別々に描いたものがぴったりと合うのだそうです。

今回は、開催日がちょめさんの誕生日に重なったとのことで、「誕生」をテーマにした大作に挑んでいました。

カンバスの裏側から描いているので、ラフも表面と裏面の2通りを用意するそう。
カンバスの裏側から描いているので、ラフも表面と裏面の2通りを用意するそう。

デザフェスの2日間で描く、大迫力の巨大壁画!

アーティストが何をイメージして描いているのか、興味津々です。
アーティストが何をイメージして描いているのか、興味津々です。

全長7メートルはあると思われる、巨大な壁画に黙々と向かうアーティスト、高柳明さん。不思議な動物達とダイナミックな線とのコントラストが、かわいらしさとインパクトを与えています。
高柳さんは、デザフェスへの出展は11度目と、ベテランです。アパレルとのお仕事もしているとのことで、一緒に販売していたキャンバスプリント作品も、とてもカワイイものばかりでした。

高柳明さん の作品をもっと見たい方≫

これだけのスペースに1人で描くエネルギーに圧倒!
これだけのスペースに1人で描くエネルギーに圧倒!

制作は2年越し!自分を取り巻く「世界」を描き続けるアーティスト

黒いボードに銀色のペンで描かれています。
黒いボードに銀色のペンで描かれています。

何かの魔方陣か、曼荼羅のようにも見えるドローイング。全部で5メートルくらいある作品は、A3のボードに銀色のペンで描かれた「宇宙遺産」とのこと。

この絵に描かれているのは平山さんから見た世界の成り立ちで、円を中心にさまざまな宗教のエピソードや文明などを2年かけて記録しました。「その中心には当時の好きな人が描かれるはずだった」と淡々と語る平山さん。
残念ながら思いはかなわず、中心に描かれるはずのイコンは未完のままなのだそうです。

しかし、恋によってアートに目覚めた彼は、「これから現代アートを学びにニューヨークに留学する」のだそう。人生を変える恋、とはこういうことかもしれません。

円周率や、キリスト教の『創世記』など、さまざまなものが描きこまれています。
円周率や、キリスト教の『創世記』など、さまざまなものが描きこまれています。

普段は見られない・・・ちょっと変わった「匠」の技?

アクセサリーや洋裁、人形など、さまざまな分野の手工芸品を見たり、買ったりできるのもデザフェスのお楽しみの1つ。
しかし、数ある手仕事の中でも見逃せないのは、普段はみることができない、変わった職人芸を持ったクリエイター。そんな、ちょっと珍しいものづくりをしているクリエイターに注目してみました。

特殊メイクアップアーティストの手仕事に震撼

宇宙人? モンスター? こんな顔が急に現れたらびっくりしてしまいそう。
宇宙人? モンスター? こんな顔が急に現れたらびっくりしてしまいそう。

人の顔が怪物になっていく様子を見せてくれるのは、特殊メイクアップアーティストの中西由佳さん。シリコンで作ったマスクをかぶせ、特殊メイク用の顔料でペイントしていきます。メイク自体は2~3時間くらいでできるそうですが、一番難しいのは特殊メイクには欠かせないマスク作りなんだとか。
「マスクの形を彫刻してから石膏で取った型にシリコンを流し込むので、とても時間がかかります。型どりがうまくいかないこともあるし、難しいですよ。」
人間の生首(!)や怪物の顔など、不気味でグロテスクなものもたくさんあり、見ごたえは十分です!

めくるめく、食品サンプルグッズ

おいしそうな寿司のオルゴールやストラップ。見ているだけでおなかがすいてきそう。
おいしそうな寿司のオルゴールやストラップ。見ているだけでおなかがすいてきそう。

手作りの食品サンプルは、日本を代表する手仕事の1つ。「サンプル FUN FUN FUN」では、そんな手作りの食品サンプルグッズを販売。スイーツの形のオルゴールや、すしのキーホルダーなど、おいしそうなグッズがたくさんありました。
また、イベント中に、予約制でパフェ作り体験も開催していたようです。次回は是非、挑戦してみたい!

じつはインターナショナル! 海外から参加しているクリエイター

海外からの来場者の姿が目立つデザフェスですが、じつは、出展者もアジアを中心にした海外のクリエイターが数多く参加しているのです。中でもお隣の韓国のアーティストは多く、デザフェスの公式サイトには韓国語のページもあるというほど。
デザフェスでかわいらしい作品を展示していた、海外クリエイターをピックアップします!

韓国からやってきたminggyaaさん。「ピンクが大好き!」ということで、ピンクを中心としたパステルカラーのポップアート作品を展示していました。描くのは、大好きなスペインの町並みや、家族の姿など。
韓国からやってきたminggyaaさん。「ピンクが大好き!」ということで、ピンクを中心としたパステルカラーのポップアート作品を展示していました。描くのは、大好きなスペインの町並みや、家族の姿など。

グラフィックアーティストのSeok Kimさんも、韓国出身。パターン柄がかわいらしいです。
グラフィックアーティストのSeok Kimさんも、韓国出身。パターン柄がかわいらしいです。

悪ノリ? それとも大真面目? ゆるさ全開のおもしろキャラ

デザフェスでは、発掘されるのを待っている数々のキャラクターがお目見えします。テイストも、かわいいものから、面白いものまで実にさまざま。出展されているキャラクターの数を見てもデザイン・フェスタがキャラクターマーケットとしての一面を持っていることが伺えます。
その中にあって、ふざけているのか、それとも大真面目なのか・・・特に異彩を放っていた独特キャラをご紹介します。

脱力系のおじいちゃんキャラと真っ赤なイメージカラーで目立っていたのが、「チームにきち」。見ているとだんだん和んでくるこのキャラクター、実は出展者の実の祖父だそう。
脱力系のおじいちゃんキャラと真っ赤なイメージカラーで目立っていたのが、「チームにきち」。見ているとだんだん和んでくるこのキャラクター、実は出展者の実の祖父だそう。

鼻水をぶらぶらさせている人形が人目を引くのは、「はなみず屋」。売っているのは鼻水を流した人の顔のバッヂと、鼻血が痛々しいウサギのバッヂのみですが、常に人だかりが耐えません。
鼻水をぶらぶらさせている人形が人目を引くのは、「はなみず屋」。売っているのは鼻水を流した人の顔のバッヂと、鼻血が痛々しいウサギのバッヂのみですが、常に人だかりが耐えません。

クリエイターさんとの出会いも・・・

デザフェスには、ロフトワークの登録クリエイターのみなさんも毎回多数出展しています。
何人かの方とお話しすることができましたが、中にはクリエイターさん同士で交流したという話も伺い、仲間、ネットワークを作るのにも、デザイン・フェスタは格好の機会のようです。
忙しい中、仕事の合間を縫ってグッズの制作やブースのディスプレイ作りなどの準備をしてきたみなさん、本当にお疲れ様でした!


楽しまなくちゃ意味がない! デザイン・フェスタの魅力

2日間で、5000人以上のクリエイターと数万人の客が訪れるビッグイベントなだけに、何を見たらいいのか迷っているうちに時間が過ぎてしまっていた、デザイン・フェスタ。
今回、時間をかけてくまなく会場を見渡してみたところ、本特集でも紹介しきれないくらい、たくさんの発見がありました。表現やものづくりが好きな人たちがたくさん集まるイベントなだけに、刺激や楽しいことが盛りだくさんだということが改めてわかった、そんな取材でした。

デザフェスに遊びに行くことができなかった方、また、行ったけど見きれなかったというみなさんに、デザフェスの面白さを再発見してもらえたらうれしいです。

また、デザフェスに参加した方・行った方は、是非ブログで今回発見したことなどをアップしてみてくださいね。

楽しかったデザフェス。次回は11月に会いましょう!
楽しかったデザフェス。次回は11月に会いましょう!