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イベント/コラボ 2008/04/24

キャラクター開発担当者に訊く、キャラクタープレゼンのポイント

「キャラクター発掘オーディション」 ご応募ありがとうございました!

クリエイターのみなさんが持っている、「まだ世に出ていない、優れたキャラクター」を1つでも多く世の中に紹介したい!

ロフトワークはそんな願いを実現するべく、雑誌「ダ・ヴィンチ」や「ポケモンカード」でもおなじみのメディアファクトリー社のサポートのもと、今年3月に「キャラクター発掘オーディション」を開催しました。
今回の公募の目的は、「クリエイターさんの感性で創られた」「クリエイターさんのキャラクターそのもの」を世にはばたかせること。
最終選考を通過すれば、「メディアファクトリーからキャラクター本が出版されるかも?!」という目玉特典もあり、約2週間という短い応募期間にもかかわらず161作品もの応募がありました! ご応募いただいたクリエイターのみなさん、ありがとうございます。

現在の選考状況は、第3選考までが終了し、4名のクリエイターの方が最終選考に残っています。見事、書籍化を実現するキャラクターは誕生するのでしょうか? 最終選考の結果は、決定次第ロフトワークの特集でお知らせします。

キャラクター公募で「選考される」ポイントとは?

今回応募した人も、残念ながら応募の機会を逃してしまった人も、「キャラクターを世に出したい」と考えているクリエイターにとって気になるのが「キャラクターを採用している人たちは、どんな視点から選考をしているか?」ということ。

キャラクター公募に何百、何千と寄せられる応募作品をくぐりぬけ、担当者に自分のキャラクターに目を留めてもらうというのは至難の技。
もちろん、公募のテーマやターゲット層の設定によって必要とされるキャラクターは異なります。しかし、担当者の目に留まる応募作品には、共通するポイント—いわば、キャラクターをプレゼンするためのポイント—があるようです。

そこで、今回のキャラクター発掘オーディションで選考や書籍化の協力をしてくださっているメディアファクトリーのキャラクター開発担当の方に、キャラクター公募のプレゼンのポイントを伺ってきました!

プレゼンの5つのポイントをおさえよう!

Point 1: 形はわかりやすく単純に、アウトラインは強めのはっきりとした線で描く

手書き線であれ、ベジェであれ、線はわかりやすく。
手書き線であれ、ベジェであれ、線はわかりやすく。

キャラクターは、人気が出ればその後はグッズの制作や、あらゆるメディアへの掲載などといった展開が予想されます。
雑貨や文具にプリントされることや、ぬいぐるみやフィギュアのような立体化などを念頭に入れると、採用担当者は必然的にわかりやすい形、はっきりとした外郭のキャラクターに目が行きます。

逆に、あまり細かい書き込みや複雑な色使いでは、「現実的な展開が難しそう」という印象をもたれやすく、採用されにくいようです。

Point 2: 1つの応募ではイラストのタッチを統一する

基本的には、サブキャラのテイストもメインキャラにそろえたほうがベター。
基本的には、サブキャラのテイストもメインキャラにそろえたほうがベター。

今回「キャラクター発掘オーディション」のように、サブキャラの展開も必要とされる公募では、キャラクターごとにタッチが変わってしまう人が結構多いそう。これは採用者の立場からすると、「どのタッチが正解なの?」と迷う材料になります。
「わかりやすい」ということを意識して、1つの提案資料の中ではタッチを統一しましょう。

中には「こんなタッチも描けます!」というアピールの意味で意図的にタッチを分けている人もいるかもしれません。しかし、公募の採用担当者はたくさんの作品を見なければならないので、提案書は「わかりやすく、シンプル」を心がけましょう。

Point 3: ターゲットとなるエンドユーザーをイメージする

ターゲットに「愛される」キャラクターを目指したいですね。
ターゲットに「愛される」キャラクターを目指したいですね。

一般的なキャラクター公募では、キャラクターの主な使用用途やメインのターゲット層といった情報が提示されます。制作する側は、これを意識してターゲットの心をつかむコンセプトやデザインを考える必要があります。

たとえば、小学生の女の子をターゲットにしている場合と、20~30代のサラリーマンの場合では、全く違うタイプのキャラクターが求められます。
メインターゲットの人たちにキャラクターがリーチしたとき、どんな反応が返ってくるのか? 自分のキャラクターが目的のメディアに載ったときに、どのように映るのか?
そんなことを具体的にイメージしながら制作してみましょう。

Point 4: コンセプトにプラスアルファを加える

キャラクターができあがり、メインとなるコンセプトが決まったら終わり・・・というのでは物足りない。インパクトのある「意外な一面」や、今後の展開がイメージできるようなエピソードなどをプラスすることで、キャラクターをより強く印象づけることができます。

最近人気のあるキャラクターを例にとってみても、「くま+背中のジッパー」「動物+角刈り」「ライオン+ドーナツ」「パン+マイナス思考」などなど、キャラクターのイメージに対して意外性のあるコンセプトが「プラスアルファ」されています。
「プラスアルファ」のインパクトで担当者の想像力を刺激し、「このキャラクターであれば、あんなことやこんなことができるかも!」と、具体的な展開イメージにつなげることができたら、もう心をつかんだも同然かもしれません。

Point 5: コンセプトを広げすぎない

ばらばらとしたコンセプトでは、キャラクターが何者なのかわからなくなります。
ばらばらとしたコンセプトでは、キャラクターが何者なのかわからなくなります。

キャラクターのコンセプトを決めるときに注意したいのが、コンセプトやエピソードを詰め込みすぎないということ。伝えたいメインコンセプトを1つに絞り、はっきりと打ち出したほうが印象に残りやすいのです。
逆に、思いついたままキャラクター設定やエピソードを並べると、採用担当者に「で、結局何が言いたいの?」と思われてしまいます。

「でも、折角アイデアがたくさんあるのに・・・」という人は、メインコンセプトを補足するようにエピソードを整理すると、より世界観が伝わりやすくなります。また、複数のエピソードを紹介する場合は、それらがメインコンセプトと一貫性はあるのか、といったことにも気をつけましょう。
ただ、いずれにしてもひとつの提案書に入れる内容は精査する必要があるようです。

熱意とクリエイティビティを伝えるために 

今回の「キャラクタープレゼンのポイント」は、いかがでしたか?
ご紹介したポイントは、あくまで応募する際の方法論であり、本当に人の心をつかむのは、キャラクターそのものが持つ魅力と作者の情熱です。おさえるべきところを抑えて、わかりやすい提案書を作成しながら、キャラクターの魅力を最大限えてください。
みなさんの中から、世界中で愛されるキャラクターが生まれることを楽しみにしています!