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イベント/コラボ 2008/04/11

4月の東京アートウィークをレポート!

東京でたくさんのアートイベントが開催された4月の第1週。幅広いジャンルを網羅し、躍進を続ける「アートフェア東京」を求心力として、若手の現代アート作品を集めた国際的なアートフェア「101TOKYO Contemporary Art Fair」や、丸の内界隈でコンセプチュアルなアート空間を演出する「丸の内アートウィークス」といったイベントに、多くの人たちがアートを求めて訪れました。
東京アートウィークともいえる盛り上がりに、日本のアート界が大きな転機を迎えつつあることを予感せずにはいられません。
今回は、東京でそろって開催された、3つのアートイベントをレポートします!

あらゆるアートがそろう、東京のアートフェアの代表 「アートフェア東京」 

規模もジャンルも見ごたえ十分!

会場に入ると、広い空間をアート作品とそれを求めるたくさんの人々が埋め尽くしています。
会場に入ると、広い空間をアート作品とそれを求めるたくさんの人々が埋め尽くしています。

東京国際フォーラムで2008年4月4日(金) - 4月6日(日)の3日間で開催された「アートフェア東京」。

今回の出展ギャラリー数は108軒、作品数にして実に2500あまり。ジャンルも幅広く、日本や中国の古美術から、洋画、日本画、現代アートまでを網羅しています。東京アートウィークの中核イベントといわれるだけあって、規模も中身も「さすが」といえる充実ぶり。

価格帯も広く、低いもので数千円から、高額だと数千万円以上(!)とのことでしたが、ぱっと見た印象では普通の家で飾れる大きさのもので数十万~数百万単位のものが中心だったようです。数字を見るにつけて、3回目を迎えたアートフェア東京の風格を感じます。

あちこちで見られる、アートの購入シーン

中には、人気につき「オープン5分で完売になりました」というギャラリーも。(写真は灯屋ギャラリー。アーティスト:ロッカクアヤコ)
中には、人気につき「オープン5分で完売になりました」というギャラリーも。(写真は灯屋ギャラリー。アーティスト:ロッカクアヤコ)

開催初日、平日にもかかわらず活発に商談のやり取りが行われていました。こちらの想像以上に「買う気」のお客様が多いようです。

何年も出展しているギャラリーの営業の方にお話を伺ってみたところ「当初は作品を見てもらうことが中心でしたが、最近は購入目的のお客様が増えています。また、数多くの作品を一度に見ることができるということで、アートを購入するのはアートフェアの時だけに決めている、という方もいらっしゃるようです」とのこと。

ここで「ちょっと敷居が高そう」と思った方も、ご安心あれ。「購入するしないにかかわらず、たくさんの方に見て楽しんでいただきたい(ギャラリーの営業さん)」ということですので、今年はいけなかった方も、来年は気軽に遊びに行ってみることをオススメします!

「アートフェア東京2008」出展ギャラリー一覧はこちら(アートフェア東京公式ホームページ)≫

若手ギャラリー・アーティストのエネルギーが渦巻く 「101TOKYO Contemporary Art Fair」

アーティスト・ギャラリーを身近に感じることができるアートフェア

たくさんの人々でにぎわう、オープニングパーティ。
たくさんの人々でにぎわう、オープニングパーティ。

新しい現代アートフェアとして、ロフトワークも開催前から注目していた「101TOKYO Contemporary Art Fair」(以下、「101TOKYO」)。今回は、オープニングイベントに潜入しました!

出展ギャラリーのうち半数が海外からの参加。国際的なアートフェアということもあり、お客も含め、会場にいる人々も国際色豊かです。作品ジャンルは現代アート、中でも若手アーティストの作品が中心。従来の「美」の枠にとらわれない個性的なアーティストが多く、今後の活躍が期待されます。

会場となったのは、廃校になった中学校の校舎。その食堂スペースに作品と人々がひしめき合っているという状態なので、訪れる人がアーティスト、ギャラリーの存在をより身近に感じるというのも101TOKYOの魅力。
ギャラリストやアーティストもフランクに話す人が多く、作品について話を聞くことで、一層アートを楽しむことができます。

アンダーグラウンド感満点のオープニングパーティ

オープニングイベントにはたくさんの人々が集まりましたが、国籍のみならず、ファッションも多種多様。中には奇抜なファッションに身を包んだ人々もいるなど、アートフェア東京とはまったく異なった独特のアンダーグラウンドな雰囲気をかもし出していました。
また、パーティでは建物の特徴を活かしてさまざまなパフォーマンスの仕掛けが。階段での演劇や、フードクリエイションのショーなど、それぞれが刺激的でインパクトのある演出を行っていました。

「101TOKYO」出展者はこちら(「101TOKYO」公式ホームページ)≫

オープニングパーティでのパフォーマンスのようす。(左)浜崎 健氏、(中)諏訪 綾子プロデュースによるfood creation、(右)パフォーマンスグループBOICE PLANNING。
オープニングパーティでのパフォーマンスのようす。(左)浜崎 健氏、(中)諏訪 綾子プロデュースによるfood creation、(右)パフォーマンスグループBOICE PLANNING。

パブリックな空間をアートが変える 「丸の内アートウィークス」

パブリックな場所をアート作品で演出し、街がまるごとアートに染まったのが「丸の内アートウィークス」。4/17(木)まで、さまざまなアートイベントが丸の内をジャックします。その中でも、注目すべき3つのイベントをご紹介します。

1つめは、新丸ビルの7Fにあるカフェ・レストランフロアで開催されているのは、新進気鋭の7ギャラリーのプロデュースによるアート空間の演出「New Tokyo Contemporaries」。
カフェでのんびりしながら気軽に本格的なアート作品を楽しめて、しかもすべての作品は購入することができます。

2つめは、丸ビル1F マルキューブに出現した、在日フランス人作家 アンテ・ヴォジュノヴィックによる、竹を使ったインスタレーション「竹の森」。
800本の竹がつるされている中を、ヘルメットをかぶりながらさまようと何が起こるのか・・・? 全身を使って楽しむ、新感覚のインスタレーションです。

最後にご紹介するのは、行幸地下ギャラリーで開催されている「アートアワード東京2008」の作品展示。
美術学生の卒展から選りすぐられた44作品がノミネートされています。審査員たちをうならせた若い作家たちの作品が、地下道にずらりと並んでいる様子は迫力満点です。

左が、「New Tokyo Contemporaries」、右が「アートアワード東京2008」の様子。
左が、「New Tokyo Contemporaries」、右が「アートアワード東京2008」の様子。

街を、社会を動かすアートへの情熱

マーケット規模が小さいため、アートが育ちにくいといわれている日本。しかし、今回のアートウィークを通じて強く感じたのは、アートを育てたいという人々の熱い思いと行動によって、東京のを中心に、日本の中でアートの存在が大きく変わろうとしているのではないか、ということです。

4月の東京がアートに沸いたのは、「日本のアートを育てたい」という人同士の意思がつながっていき、大きなムーブメントを起こそうとしたことによるものです。
アートブームといってしまえば、一過性のようにも見えます。しかし、もともとその背景にはアーティストを育てながら、世の中にアートの魅力を伝えつづけるという、アート関係者による地道な取り組みがありました。
そして、同じ思いを持った人同士がつながり、力をあわせることで地域やたくさんの人々を巻き込んだ、東京アートウィークが実現したのです。

アートへの情熱が実を結んだともいえる、今回の東京アートウィーク。これからの展開が、ますます楽しみです!