イベント/コラボ 2008/03/13
今回の特集では、今回初開催となる“101TOKYO Contemporary Art Fair”(以下、101TOKYO)を、先取りでご紹介します。東京で生まれる、新しい現代アートのムーブメントは見逃せません! “101TOKYO Contemporary Art Fair ”とは? 「東京で、日本のギャラリーと世界のギャラリーが並ぶアートフェアを開催したい。」 101TOKYOは、国籍を越えて同じ思い・目的を持った人々が集まり、誕生しました。101TOKYOの目的は、日本の人々に向けて世界の厳選された新しい現代アートギャラリーとアーティストを紹介し、日本のアートシーンをもっと盛り上げてゆくこと。また、世界には日本の優れた現代アートを発信していくことです。
101TOKYO を最初に企画したのは、ジュリア・バンズ氏とアガサ・ワラ氏という、2人のキュレーター。 2人はそれぞれ、海外・日本でアートの仕事をしながら、日本の現代アートをもっと盛り上げたい、一般の人たちにももっとアートを身近に感じてほしいという共通の願いを抱いていました。 2人は、日本にこれまでなかった国際的な現代アートフェアを作り出そうと決意し、これに賛同したTokyo Art Beatの藤高晃右氏とミュージシャンのアントニン・ゴルティエ氏が合流して、昨年2007年7月に101TOKYOが発足。およそ半年間という非常に短い準備期間で、国際レベルのアートフェアの実現を目指したのです。
600以上のギャラリーに声をかけ、出展を希望した70以上のギャラリーから選ばれた国内14、海外14のギャラリーが登場し、個展もしくは3アーティストまでのグループ展示を行います。 海外からは、ニューヨークをはじめ、ポーランドやインド、南アフリカなど世界各地から個性的なギャラリーが出展。初回から国際レベルのアートフェアに照準を合わせ、作品作りからブース内の空間まで各ギャラリーのギャラリストが徹底してキュレーションを行います。また、世界の現代アートシーンを熟知したメンバーが会場全体のキュレーションを行い、東京に新しいアートのムーブメントを巻き起こします!
※作品画像は、ギャラリーの代表アーティストの過去の作品であり、今回の出展作品ではありません。実際に出展される作品は、すべてこのフェアーのために創られた新作です。
(左から)ギャラリー・ショウ・プロジェクツ、ハッピーライオン(ロサンゼルス)、FARM the salon for art, Tokyo
(左)アートステイトメンツ ギャラリー(香港)、(右)ザ ギルドアート ギャラリー(ニューヨーク)
The Bacon Prize イメージ図
会場では、メインの現代アートフェアだけでなく、多様な企画が用意されていますので、こちらもお見逃し無く!その中の一部をご紹介します。 The Bacon Prize 日本における未来のターナー賞となるべく誕生した、東京で初めての国際的な現代アートのアワード、The Bacon Prize。 101TOKYO出展アーティストの中から一人に授与されます。 The Bacon Prizeのシンボルとして、写真の巨大な犬のブロンズ像がフェア会場内に登場。実はこの犬、この賞の創設者、ジョニー・ウォーカー氏が実際に飼っているアイリッシュ・ウルフハウンド犬で、ベジタリアン犬なのだとか。 PILOT LONDON ×AAN コラボプロジェクト ロンドンのオルタナティブアート組織PILOT と横浜のArt Autonomy Network とのコラボレーションによる、アーティストポートフォリオプロジェクト。 100人のキュレーターがそれぞれ1人ずつ、おすすめのアーティストをピックアップし、合計100アーティストのポートフォリオを展示します。
101TOKYO事務局のインターンとして、広報活動を担当している小坂 さんに、101TOKYOのみどころを伺いました!
LW:101TOKYOのコンセプトは何ですか? 小坂さん:会場全体から、ひとつひとつのブースにいたるまで徹底してキュレーションの行き届いたアートフェア、ということでしょうか。今回、101TOKYOの第1回を開催するにあたり、「やるからには世界中からいいギャラリーを呼びたい」と考えました。アートのスーパーマーケットとなることを防ぐために、101TOKYO がフェア全体をプロデュース=キュレーションしています。 また、今回、ギャラリーの主な出展条件として「新作を展示すること」、「1つのギャラリーにつき、個展かもしくは3名までのグループ展示とすること」としました。101TOKYOの目的のひとつとして、日本の人々に世界の最新の現代アートを紹介するというものがあります。選考基準のひとつが、「フレッシュで新しい展示をする」という私たちの思いに賛同していただいているかどうかという点でした。 また、アーティストの人数設定については、ギャラリストがアーティストと密に連携をとって、うまくキュレーションしながら作品づくりをすることができる数、という基準で設定しました。 LW:7人の審査員の方々はみなさん非常にお忙しい方々ばかりかと思いますが、どのようにして選考をしたんですか? 小坂さん:今回、国内外合わせて70あまりのギャラリーからご応募をいただきました。7人の選考委員は、1日かけてそれらを審査して28ギャラリーに絞りましたが、実際にとても難しかったようです。展示全体のバランスを考えなければならないので、「これを入れたら、こっちがでてしまう」ということで、採用したくても採用できなかったギャラリーも多数あったとのことでした。
LW:ずばり、101TOKYOのみどころについて教えてください。 小坂さん:日本にいながらにして世界中の現代アートのギャラリー作品を一度で見ることができるということでしょうか。出展ギャラリーの選考のときも、できる限り幅広い国々から出展してもらえるようにという審査側のねらいがあったので、NY、オスロ、ノルウェー、スイス、ロサンゼルスなど、国際色豊かなギャラリーと出会うことができます。 LW:当日は、アーティストの方もいらっしゃるんですか? 小坂さん:はい。ひとつのギャラリーにつき、大体一人のアーティストの方がいらっしゃる予定です。世界中のアーティストやギャラリストと接することができるチャンスですので、1人でも多くの方に来ていただきたいですね。 会場内には英語を話せるボランティア・スタッフもいるので、簡単なコミュニケーションのお手伝いをさせてもらうこともできます。また、それぞれの展示ブースは10 平米からの小さな空間なので、コミュニケーションも生まれやすいと思います。 LW:ギャラリストとアーティストがいる中にお客さんが入ったら、密度の濃い空間になりそうですね(笑)。 小坂さん:そうですね(笑)。会場の設計は建築・デザインユニットPOINTによるものです。はじめから「他のアートフェアとは全く違う形に」というお願いをしていましたが、できあがったものは通常のフェア会場とは異なり、ブースとブースを隔てる通路はありません。 ブース同士が隣り合い、ブースが蜂の巣のように広がっています。歩くときに、必ずブースの中を歩くようになっているので、お客様は迷路の中を歩くような感覚で楽しんでいただけます。ブースのデザインもまた、フェアのみどころの1つと言えるでしょう。 LW:101TOKYOは、これから毎年続けていく予定ですか? 小坂さん:はい。101TOKYO自体は、今後も年1回のペースで続けていきますが、101TOKYOのオーガニゼーション自体は年間を通して活動していきたいと考えています。すでに今年はGeisaiや、横浜トリエンナーレなどに参加予定です。さまざまなイベントとのコラボレーションも視野に入れて、活動をしていきたいと考えています。 LW:今回の101のみならず、これからの展開も楽しみですね!小坂さん、ありがとうございました。
さまざまな企画が目白押しで初開催となる101TOKYO。どのようなイベントになるのか本当に楽しみですね。 同時期に開催される「アートフェア東京」も含めて、4月の東京ではアート熱が急上昇することまちがいなし!両会場は山手線1本で行き来できるそうなので、2会場を順番にめぐってみると楽しいかもしれません。 ロフトワークでは、101TOKYOとのコラボコンテンツや、イベント当日のレポートもアップ順次していく予定です。現代アートの新しい動きにどうかご注目下さい! *7人の選考委員:開催概要の「選考委員」を参照。
開催日: 2008年4月3日(木)-6日(日) 開催時間: ・4月3日(木) 11:00-21:00 ・4月4日(金) 15:00-21:00 ・4月5日(土) 11:00-21:00 ・4月6日(日) 11:00-17:00 会場:旧練成中学校 1F 旧食堂スペース 〒101-0021 東京都千代田区外神田6−11−14 アクセス: * 東京メトロ銀座線末広町駅から徒歩3分 * JR秋葉原駅から徒歩8分 * アートフェア東京(有楽町)の会場から山手線で6分 選考委員: ・ドナルド・ユーバンク The Japan Times、アートエディター ・藤高晃右 Tokyo Art Beat 共同設立者、 101TOKYO 共同設立者 ・アントニン・ゴルティエ ミュージシャン、101TOKYO 共同設立者 ・窪田研二 インディペンデントキュレーター ・小崎哲哉 ART iT/REALTOKYO 発行人兼編集長 ・ジョニー・ウォーカー the A.R.T. Collection キュレーター ・アガサ・ワラ キュレーター、101TOKYO 共同設立者 入場料:1,000円 お問い合わせ: info@101tokyo.com 101TOKYO Contemporary Art Fair 2008 事務局 〒161-0032 東京都新宿区中落合4−13−5 Tel: +81(0)3-5988-7830
4/5(土)、6(日)の2日間、4回にわたって、現代アートのキュレーターなどの専門家が現代アートを読み解くためのレクチャーを開催。現代アートの魅力や、アートのマーケティングといった興味深いトピックが用意されていますので、関心のある方は是非、ご覧下さい。 4/5(土) 14:00〜 Theme:“Japanese art now!” スピーカー:伊藤悠(Magical Artroom/The Echo)、Roger McDonald(A.I.T.) 内容:若いポスト・スーパーフラット・アーティストが出現してきた今、21世紀の始まりに日本のコンテンポラリーアートシーンを展望します。 17:00〜 “Social Life of Art Works“ スピーカー:住友文彦(東京都現代美術館学芸員/A.I.T.)、光岡寿郎(東京大学大学院/日本学術振興会特別研究員)、藤高晃右 (101 TOKYO/TAB共同設立者) 内容:「旅する美術品」と題して、美術品が同時代的に流通し、時を経て流浪していく、いわば旅をしているということについて議論をしていきます。 4/6(日) 17:00〜 “Art Fairs and the Market“ テーマ:富裕層マーケティングの文脈から読み解くアートの魅力 スピーカー:岩渕潤子, 慶應義塾大学DMC教授 モデレーター:藤高晃右(101 TOKYO / TAB共同設立者) 17:00〜 “101TOKYO パートナープレゼンテーション: PILOT/AAN“ スピーカー: Colin Guillemet(PILOT LONDON)、嘉藤笑子(AAN)、他 内容:世界中の100人のキュレーターが指名した100人の若手アーティストによるポートフォリオ展示プロジェクト、PILOTが、今回コラボするAANと共にプレゼンテーションを行います。
loftwork × 101Tokyo トークセッション 「日本の現代アートのこれから」 中国やインドといったアジアの現代アート市場が盛り上がっている中、日本の現代アートの世界的な位置づけはどうなっているのか。また、今後、日本の現代アート界が進むべき方向性など、TAB設立者の藤高氏とロフトワーク 林が、熱いトークを繰り広げます! ・日時: 3月26日(水)19:00〜(終了予定 21:00) ・スピーカー: 藤高晃右(101 TOKYO / TAB共同設立者)、ロフトワーク 林 ・会場: ロフトワーク 1F Ground ・対象: ロフトワーク にご登録いただいているクリエイターの方 ・参加費: 無料 ・参加方法: 応募フォームよりお申し込み下さい。
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