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着物雑誌「こゆるり」

グラフィック / 写真 / プロダクト / その他
2012/02
A4 40頁
illustrator,photoshop

2012年 札幌大谷大学短期大学部美術科卒業制作展 出品


私は着物を洋服と同じ敷居に立たせることに2年間努めてきた。
今や洋服が当たり前なのはもちろんだが、周りの着物に対する目も厳しいような気がしてならない。ルールや縛りがたくさんあり難しくて着られないという人が多いのも現状だ。ファッションはもっと解放されたものではないだろうか?洋服も着物も同じファッションである。そして着物と洋服を同じ価値観で見てもらえる一つのツールとして雑誌を選んだ。着物をもっと身近に、もっとおしゃれに、もっと自由に感じて欲しい。そんな思いを込めて、“普通の”ファッション雑誌という位置づけで制作。堅苦しい着物のイメージを排除した、わかりやすく、ユーモアも交えた誌面作りを心がけた。
さらに着物は未発達のジャンルなので発信源を東京や大阪でなく、あえて札幌に設定した。私自身、札幌が好きであるし「着物といえば札幌」となってほしい。
タイトルの「こゆるり」はごゆっくりという意味の「ごゆるり」から取った。忙しいこのご時世にごゆるりとまでいかなくても「小ゆるり」で生きようという意味。そして季刊誌という設定でまずは冬(椿)を全体のテーマとした。
今回のターゲットは10代の淑女から80代の乙女までと設定した。若い人が読んでときめき、おばあちゃんが読んでも納得できるような内容になるよう努めた。今後、男性向けの内容も盛り込んで展開していきたい。

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