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石垣島パスポート

日常から離れて行きたい場所がある。会いたいものがある。
童心(ガキ)に戻ってやりたいことがある。

昔、海から登る太陽が見たかった。
昔、海に沈む太陽を見たかった。
昔、空を自由に飛びたかった。
昔は。

今、音楽を聴きながら時間を気にせずお酒を飲む時間に憧れる。
今、電波を気にせず、風向きを気にして歩きたい。
今、人の撮った写真ではなく、自分で撮った写真で旅を感じたい。
今は。

いつか、そこで切り取った風景をまた思い出したい。
いつか、そこで出会った音も達(お友達)にまた会いたい。
いつか、そこで感じた五感を懐かしく思う日が来るから。

いつの日か。

全部石垣島で叶えよう。


『”本島”ではない”本当”を心に残す旅』


もうここはガイドマップのいらない場所。
電線を頼りに歩いてみるのも面白い。
目をつぶって音のする方へ歩いてみても何かに出会う。
あれ?なんの匂いだろう?そこにもまた出会いがあるだろう。

そこには新しいものはないはずなのに、
見るもの全てが新しい。

新しいiPhoneでもできないことが
石垣島にはありそうな予感がする。


最新のイヤホンでは聞けない、本当の音。
 そこでは皆んな音も達。
目をつぶっているような暗闇で見える、本当の光。
 夜空は片手越しには見えない世界。
最後の握手がこんなにも歴史を感じるなんて。
 言葉はなくても、手があるから。
風に身を任せて足をバタつかせてみる。
 空を飛ぶと笑いが止まらないなんて。
青い海。綺麗な魚。身を委ねる。
 海が、自分が呼吸していたことを気づかせてくれた。
本当の音が、本当の光が、本当の触覚が、本当の生命活動を改めて感じた。

それにはまずは準備が必要だ。

準備は簡単。
必要最低限の洋服と化粧品など日用品だけ。
五感を研ぎ澄ますにはスマートフォンも
財布もいらない。

あとはこの石垣島パスポートが、楽しい旅へいざなってくれるから。

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