Interview: ゆれうごく感性を構造学的に表現するデジタル・コラージュ / Atsushi Kuba

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loftwork.comでは、2/27〜3/19の期間で『シュールレアリスムの遺伝子』というテーマで、4人のクリエイターのアートワークを紹介しています。


20世紀前半に活躍したシュールレアリストたちの作品は、現代のグラフィックデザインやイラストレーションにも大きな影響を与えています。シュールレアリスムの遺伝子を「いま」のアートワークの中からさぐる本特集に合わせて、Loftwork.com Journalでは、特集に関連して全4回にわたり、4人のクリエイターそれぞれに、その作品創作の背景についてインタビューしました。


4人目となる今回は、さまざまなイメージを細かく刻んで、構造的に組み合わせるデジタル・コラージュを制作する、Atsushi Kubaさんにインタビューしました。
画面いっぱいに広がる極彩色のアートワークには、漫画やアニメーション、ディスプレイに表示されるノイズのような様々なイメージが混ざりあい、複雑ながらも躍動感を感じます。Atsushi Kubaさんの作品の背景には、どんな意図が隠されているのでしょうか? さらに、新たに挑戦したい領域などについても伺いました。


>>特集:シュールレアリスムの遺伝子 Gene of Surrealism


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ーAtsushi Kubaさんの作品はモチーフを細かく刻んで組み上げるデジタルアートが印象的ですね。これまで影響を受けた作家や作品はありますか?

Inka Essenhighの『Optimistic Horse And Rider』という2002年の作品です。浮世絵や漫画をシュールレアリスムやフランシスベーコン的な解釈で変容させたような画風で、自分が当時おぼろげに求めていた方向性でもあり、影響を受けました。




ー絵画に影響を受けてらっしゃるとは意外でした!
Kubaさんの作品はモチーフをランダムにレイアウトしながらも、見ていて気持ちのいいリズムが生まれているように見えます。予めラフなどは用意していますか?


デジタル制作の場合は全体のラフはつくらずに、その時々に思いつきで作った断片を組み合わせながらイメージを形成しています。幾つかのバージョンを作成し、比較しながら完成させていくことが多いです。



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ー計画や計算というよりも、その時時の感性が赴くままに制作されているのですね。
制作する中で、工夫しているところ、こだわっているところはどんなところですか?


ロジックよりも自分の感覚を優先すること。集中力や客観性が薄れないように、なるべく作業に定期的な間を開けること。破壊と構築を同居させられるように、構図やニュアンスを工夫しています。また、いつも制作するときは音楽を聴いています。




ー今ハマっていること、最近感動したことがありましたらお聞かせください。

昔からやっていることではあるのですが…ネットで色んなジャンルの作品画像を眺めることにハマってます。最近見て感動したのは、Susan Te Kahurangi Kingというアウトサイダー系作家のドローイング、去年ラットホールギャラリーで開催していた、ガブリエル・オロスコの展示などです。




ー最後に、創作活動の中で今チャレンジしたいことはありますか?

役に立たなかったり間違いを含んでいるモチーフを使って、それらを組み合わせたり別のシチュエーションを与えることで成立に導くような表現がおもしろいと感じています。また、内的表現に構造学的なアプローチを加えることなどにも可能性を感じていて、模索しています。

あとはもっと作品にやわらかさやユーモアを加えたいです。手描きをもっと取り入れたい。最近はイラストやキャラクター制作の技術を学んでいるので、それを自己流に変容させて作品の幅を広げたいです。




ーKubaさんの作るキャラクターのビジュアル、すごく気になります。ありがとうございました!




Profile:

profileimageAtsushi Kuba / アーティスト
大分生まれ現在福岡在住。九州芸術工科大学画像設計学科卒。現実や存在の不確かさを主なテーマとして、多ジャンルの作品に影響を受けつつそれを内的世界と交流させて既存の世界観や無意識の固定観念に揺さぶりをかけうる表現を模索している。

Portfolio: http://www.loftwork.com/portfolios/kubaa
Website: https://www.flickr.com/photos/earhalf/



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