Roooots 越後妻有の名産品リデザインプロジェクト 結果発表!

2009年2月18日~3月17日まで開催された公募企画「Roooots 越後妻有の名産品リデザインプロジェクト」では、たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました! 本特集では、Roooots公募の当選者を発表いたします!
この企画は、アートトリエンナーレが開催される越後妻有地域の名産品—お菓子や食品、お酒のパッケージデザイン、布製品の柄のデザインなど—17アイテムを、クリエイターの新しい視点を加えてリデザインするというものです。
今回の公募では、約1カ月の公募期間で、なんと、900点を超える応募がありました!
審査員には、佐藤卓氏、秋田寛氏、北川フラム氏、ロフトワーク 林千晶が参加。アートによってその魅力を再発見された越後妻有の「根っこ」である名産品を、クリエイターならではの新しい視点から表現した作品を、ご紹介します!
(順不同、敬称略)
お菓子・食品部門 受賞作品


焼きかりんとう GUSTAV KLIM
[審査員コメント] 独特の雰囲気で、他にはない、オリジナリティがでている感じがいいですね。描く力を感じます。
山ぶどう羊羹 GUSTAV KLIM
[審査員コメント] 非常にきれい。他の作品をみても、山ぶどう羊羹は非常にレベルが高かったです。(佐藤氏)
はっか糖 terai mariko
[審査員コメント]
かわいいですね。こういう、ゆるい感じのイラストが、女の子に受けそうですね。(秋田氏)
棚田天水米こしひかり「農の舞」 松本健一
[審査員コメント] お店に陳列された時に、強いインパクトがあります。(佐藤氏)
そば 本田篤司
[審査員コメント] タイポグラフィで遊んでいる感じが面白いですね。(佐藤氏、秋田氏)
みらい納豆 ミッチェル
[審査員コメント] シンプルで、素直においしそう。(佐藤氏)
garden cookie、ひまわりクッキー、原酒カステラ、コーヒーについては、審査の結果今回は採用を見送ります。
お酒部門 受賞作品


受賞者
雪美人 dolce
[審査員コメント] 商品名であり、ロゴであるというデザインがいいですね。
雪を連想させる白だけにとどまるのではなく、赤い色を効果的に使い、きりっとした世界観を上手に演出しています。(佐藤氏)
松乃井 GOSiZE 藤田豪
[審査員コメント] 色の面積を抑えながらも、カラフルに見せていて、それでいて上品。上手にまとめています。(秋田氏)
天神囃子 黒柳 潤
[審査員コメント] 一度見たら忘れられない、グラフィカルな要素が強いデザインですね。(佐藤氏)
どぶろく蔵元 pistachio design, エイツール
[審査員コメント]
洗練された雰囲気が、どぶろくの可能性を感じさせる。(佐藤氏)
コンセプト文の「どぶろくはあらゆる意味で生」で、なぜか納得してしまった。(秋田氏)
布製品部門 受賞作品

受賞者
受賞者
審査員特別賞
ミッチェル 山ぶどう羊羹

今回、おしくも採用されなかったものの、非常に優れたデザインを制作したミッチェルさんの山ぶどう羊羹のパッケージを、審査員特別賞とさせていただきました。
審査員の佐藤さんより、
「ミッチェルさんは、全体的にとてもいいデザインを出してくれていますね。この山ぶどう羊羹も、手書きのブドウの絵がかわいく、いかにもおいしそうです。」
とのコメントをいただきました。
審査員からのメッセージ
今回、特別審査員として参加してくださった、佐藤卓さん、秋田寛さんのお二人からクリエイターのみなさんへコメントをいただきました。
佐藤卓 氏

面白い作品や、クオリティの高い作品もたくさん集まっていましたね。
ただ、みなさんに商品のパッケージを作るときに気に留めておいてほしいことは、あくまで外側のデザインはわき役であって、主役は中身だということ。
たとえば、羊羹のパッケージを作るのであれば、デザインは、「羊羹」を伝えるためのツールにすぎないのです。パッケージは、クリエイターのカンバスではありません。
また、今回のような名産品の多くは、お酒のような歴史があるものや、地産の食材を使ったものなど、業者の方々による真剣なものづくりの結果生まれたものです。
今回の審査で、私たちは一つの方法を提案するという視点で作品を選びましたが、地元の方たちと直接対話したわけではない私たちによって選出された作品が、必ずしもベストな答えとはかぎりません。
採用作品のデザイナーの方は、これから業者の方との間で調整に入ると思いますが、その時は中身や歴史、その商品がどうやって生まれたのかをよく知った上で、もう一度そのデザインで本当に良いかどうかを検証していただきたい。
デザイナーの仕事は、デスクワークだけではないのですから。
秋田寛 氏

今回の公募では、当選該当なしの商品がいくつかありました。クッキーやコーヒーのような日常的に触れている商品は、「こういうもの」という固定的なイメージに縛られ、逆にやりにくかったのかもしれません。
ひとつ気になったのは、デジタルのデザインツールが普及しているせいか、デザインのバリエーションにコピー&ペーストしたようなものが多かったこと。中には、他の商品にも同じデザインを載せていた方もいたようです。
そうではなく、17種類の商品一つ一つにたいして、個別のアイデアを出すべきだし、味の違いも丁寧に考えれば、おのずとデザインは変わってくるはずです。
また、私個人は幾何学的ないイメージは大好きなんですが、デジタルツールでなんでもリピートするのはいかがなものかと。特に口に入れるものは手で創ったということが感じられた方が、おいしそうに見えますね。

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