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2010/11/01 EVENTS EVENTS

DESIGNTIDE TOKYO 2010 レポート 気になるデザイナーに訊いてみました

東京の秋と言えば、アートやデザインなどにまつわる大規模なイベントが次々と開催され、文化が一斉に花開くシーズン。その中でも、「DESIGNTIDE TOKYO」は、東京で開催されるデザイン系イベントの中でも特に人気の一つです。
DESIGNTIDEとは、インテリアやプロダクトの商材を中心に、デザインに焦点を当てた幅広い分野の作品を厳選して紹介するトレード・ショウ。東京から世界に最新のデザインシーンを発信しているこのエキシビジョンでは、毎回、気鋭のデザイナーが登場し、国内外から注目を集めています。

とにかく、新しいアイデアやユニークなものづくりがぎゅっと凝縮されたこのイベントでは、素敵なクリエイターと出会えるに違いない!
そんなわけで、カメラ片手にいざ、六本木に出かけてみました!!



建築家 中村竜治氏による、開放的な展示空間

毎年たくさんの人々が訪れ、ピークの時間帯は行列ができるDESIGNTIDE。今日はじっくりと見るために、ちょっと早めのお昼前に到着しました。狙い通り、混雑前の会場では、スムーズに各ブースを回ることができました!
今年の会場構成を手掛けたのは、建築家 中村竜治氏。天井の高さを活かし、ジグザグの白い線によって仕切られた空間が、作品をより引き立てます。





気になるデザイナーに、訊いてみました

DESIGNTIDEの楽しみと言えば、新しい発想のプロダクトを見ることができることはもちろんですが、なんといっても、その作品を作ったデザイナー本人に、デザインの意図や作品が生まれた背景などをじっくり訊けるのが、このイベントの醍醐味。トレード・ショウというだけあって、場内ではたえず人がデザイナーに話しかけ、人気のあるブースには人だかりができるほどでした。

ロフトワークも、気になるものづくりをしているデザイナーのみなさんに、お話を伺ってみました。



北欧テキスタイル×日本の遊び ―“Tyg for Barn” by designskogen―

まるで折り紙でつくった切り絵のような懐かしさとかわいらしさを感じさせるテキスタイル。「紙=布」というシンプルな発想から生まれたこの作品は、スウェーデンでテキスタイルデザインを研究していた、designskogen の若鍋祐子さんによるものです。
これらのデザインは、留学時代に保育所などの教育施設での研究をもとにして作られており、大人と子供のコミュニケーションに対するメッセージが込められています。

2010年に拠点を日本に移し、designskogenとしての活動をスタートさせたばかりの彼女。自身のテキスタイルデザインとのコラボレーション相手を求めてDESIGNTIDEに出展したそうです。北欧で磨き上げられたセンスを活かして、これからどんな活動を展開するのか、期待が高まります。

designskogen http://www.geocities.jp/lilla_ekorren/



2次関数のすわり心地は快適だった! ―”ReLine” by 山本侑樹―

ReLine

Yuki Yamamotoこの椅子を見て、これが何をモチーフにしたか、ピンと来た人はいませんか? じつはこれ、二次関数の曲線グラフをモチーフにしたチェアなんです。デザイナーの山本侑樹さんは、学生のころに直線の組み合わせによって生まれる二次関数の曲線を見て、「座り心地よさそうだな…」と妄想。その時の思いを形にしたのが、このチェアです。

実は、山本さんは昨年のDESIGNTIDEでは音と連動して水がはじけるスピーカーで出展し、今回、見事2年連続の出展となりました。ちなみに、現在、某家電メーカーでインハウスデザイナーとして働いている山本さん。休日は、もっぱら新しいプロダクト作りにいそしんでいるのだとか。

Yuki Yamamoto/Design http://yy-design.net/



本物そっくり? 葉っぱの手紙 ―”Leaf Letter” by NEO GREEN × EDING:POST―

葉っぱの標本?…いやいや、違います。これは、ニューコンセプトボタニカルショップ「NEO GREEN」とデザインオフィス「EDING:POST」の共同プロジェクトによって生まれた、葉っぱの形をした便箋です。
この作品は、もともとショップツールとして使用されていたものを、お客さまからのリクエストによって、商品化したもの。葉っぱの裏にメッセージを書き、折れ線に沿ってのり付けすれば、そのまま封筒としてポストに投函できます。
なにより驚いたのは、ぱっと見たときに本物の葉っぱと見間違えるほどクオリティの高いプリント! また、裏面と表面で葉脈がぴったり重なるという、精度の高さにも感心してしまいます。デザイナーである加藤 智啓さんが、こだわりにこだわり抜いてようやく出来上がったこの便箋は、種類も豊富。2011年2月から、「NEO GREEN」のショップで発売予定です。

NEO GREEN http://neogreen.co.jp/
EDING:POST http://ed-ing-post.com/



素敵なものは、素敵なものづくり人から

今回、DESIGNTIDEで出会ったデザイナーのみなさんはエネルギーに満ち溢れた人たちばかりで、作品を説明する眼がきらきらと輝いていたのが印象的でした。
おそらく、日常で使うプロダクトのアイデアは、身の回りの出来事をつぶさに観察し、人や生活と真摯に向き合うことによって生まれるもの。そう思うと、人を感動させるプロダクトをデザインする人たちが素敵な人たちなのは、なんだか納得できるような気がします。

また、DESIGNTIDEで出会ったデザインの多くは、クールやエッジであるよりは温かみのあるデザインや、より有機的なモチーフを取り入れた作品が多く、また、先進性や新規性よりは、人の歴史や営みをテーマにしたプロダクトが多く見られたのも特徴でした。
これからは人がモノについていくのではなく、モノが人に寄り添う時代なのかな、という漠然としたイメージをいだきつつ、ちょっと楽しい気持ちで六本木を後にしました…。

DESIGNTIDE TOKYO 2010 https://designtide.jp/
開催期間:2010年10月30日(土)~11月3日(水・祝)まで



ほかにもまだまだ! 気になるデザイン・プロダクト

今年のDESIGNTIDEでは、ここではご紹介しきれないほど、面白いプロダクトやクリエイターがたくさんありました!
ほんの一部ですが、写真でご紹介します。(画像クリックで拡大、下に解説があります)

ORISHIKI by ナオキ・カワモト

ORISHIKI by ナオキ・カワモト

上出長衛門窯 × ハイメ・アジョン Produced by 丸若屋

上出長衛門窯 × ハイメ・アジョン Produced by 丸若屋

or-ita by 織咲 誠

or-ita by 織咲 誠

Glass Stool by 吉川剛 / マイテック

Glass Stool by 吉川剛 / マイテック

Colorless by RiKKi

Colorless by RiKKi

LOVE ONE by 参

LOVE ONE by 参

plugged by &design

plugged by &design

RAINBOW RULER by 501DESIGNSTUDIO

RAINBOW RULER by 501DESIGNSTUDIO









































解説

(左上から)
[ORISHIKI by ナオキ・カワモト]…今回のDESIGNTIDEで、最も注目を集めていた作品の一つ。美しい黒い多面体は、マグネットによって繋ぎあわされており、開くと展開図のようになります。
[上出長衛門窯 × ハイメ・アジョン Produced by 丸若屋]…丸若屋プロデュースによる、130年の伝統を誇る九谷焼の窯元と、気鋭のクリエイター ハイメ・アジョンとのコラボレーション作品。
[or-ita by 織咲 誠]…段ボールに折り目を作るための新発想カッター。これで助かるクリエイターがたくさんいるのでは!?
[Glass Stool by 吉川剛 / マイテック]…ガラスに様々なパターンを織り込み、積層することでガラス内部に立体的な模様を浮かび上がらせています。見れば見るほど夢中になる椅子です。
[Colorless by 佐藤利樹]…国旗をモチーフにした、身にまとうブランケット。国旗~色をなくすことで、世界をひとつにしようというコンセプト。ブランケットとブランケットをつなげることで、万国旗のようにもなります。
[LOVE ONE by 参]…真鍮製のドアノブは、あえて表面コーティングをせずに、年を経て味わいが出ることによって、世界で一つだけのドアノブができあがるというもの。完全受注生産で製作しているそうです。
[plugged by &design]…邪魔な電源コードを隠すのではなく、あえて魅せるというテーマに挑んだ作品。黒いボールの中にケーブルからアダプタまでを入れてしまうことで、オブジェにして見せようという大胆なチャレンジに拍手!
[RAINBOW RULER by 501DESIGNSTUDIO]…7色のアクリル板を積層させた定規。角度を変えながら見ることで、様々な表情を見せます。

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