2009年12月16日~2010年2月17日まで約2ヶ月間にわたって開催された、「LOVE LOCAL:地元CMコンテスト」では、全国各地から101点もの地元愛にあふれたCMが集まりました!!これを受けて、さる2月19日(金)、広告・Web・映像の各分野のプロフェッショナルとして活躍する審査員らが一堂に会し、審査会と公開講評会を開催。本特集では、受賞作品を一挙大紹介するとともに、審査会と講評会の模様をレポートします。白熱する審査会クオリティの高い作品の数々に、審査員陣も悩み抜きました審査会は渋谷道玄坂にあるロフトワーク1F loftwork Ground で開催。審査員全員が集まり、審査員によ…

特集

2010/03/05 COMPETITION COMPETITION

LOVE LOCAL:地元CMコンテスト 審査会&講評会レポート!!!

2009年12月16日~2010年2月17日まで約2ヶ月間にわたって開催された、「LOVE LOCAL:地元CMコンテスト」では、全国各地から101点もの地元愛にあふれたCMが集まりました!!

これを受けて、さる2月19日(金)、広告・Web・映像の各分野のプロフェッショナルとして活躍する審査員らが一堂に会し、審査会と公開講評会を開催。本特集では、受賞作品を一挙大紹介するとともに、審査会と講評会の模様をレポートします。

白熱する審査会

クオリティの高い作品の数々に、審査員陣も悩み抜きました
クオリティの高い作品の数々に、審査員陣も悩み抜きました

審査会は渋谷道玄坂にあるロフトワーク1F loftwork Ground で開催。審査員全員が集まり、審査員による事前投票で、得票数の高かった作品を見ていきました。

審査基準は、「CMとしての完成度」「地元の魅力のアピール度」「作品のインパクト」「脚本」、「シナリオサウンド・音の効果」の4つ。これらを総合的に判断し、どの作品が、どの賞にふさわしいかを話し合いで決定しました。

審査会では、時折笑い声も交えつつ、「これ、うまいねー」「かわいい」など審査員も楽しく視聴。和やかな雰囲気のなか進行しました。
途中、「映像はキレイだけれど、印象に残らない」や、「音声も、もうちょっと頑張ってほしかったなあ」「コピーがちょっと…」など、歯に衣着せぬ辛口コメントもちらほら。CMとしての完成度が求められる今回のコンテストは、各構成要素のバランスが重要のようです。

とはいえ、全体的に作品のレベルが高く審査は難航。審査員全員による活発な意見交換の結果、「須田和博賞」「ロフトワーク賞」の2つの審査員賞を追加して、各賞の受賞者が決定しました。

LOVE LOCAL 審査員

浅野 直広 (テレビマンユニオン)
浅野 直広 (テレビマンユニオン)

須田 和博 (博報堂)
須田 和博 (博報堂)

高広 伯彦 (スケダチ)
高広 伯彦 (スケダチ)

神酒 大亮 (ムービーインパクト)
神酒 大亮 (ムービーインパクト)

森野 陽樹 (関西マルチメディアサービス)
森野 陽樹 (関西マルチメディアサービス)

林 千晶 (ロフトワーク)
林 千晶 (ロフトワーク)

熱気につつまれた講評会

神酒さん(左)と浅野さん(右)
神酒さん(左)と浅野さん(右)

審査会終了後、つづいて審査員による講評会が始まります。会場にはコンテストに応募したクリエイターたちがつぎつぎと集合し、会場は次第に熱気を帯び始めます。ちなみに、講評会の模様はUstreamによりリアルタイムで配信、twitterでも実況中継を行いました。

ステージに審査員陣が登場し、いよいよ講評会がスタート。まずは、コンテスト主催者の関西マルチメディアサービス 森野さんによるあいさつの後、審査員が地域ごとにテイストを比較しながら、応募作品を見てコメントしていきました。

傾向として顕著だったのが、東京と大阪のテイストの違い。東京育ちのロフトワーク林が「東京の作品はどこかロマンチックというか、ちょっとオシャレでこぎれいな作品が多かったですね。こちらが意識して選んでいるわけではないのですが」というと、大阪出身・東京在住のテレビマンユニオン浅野氏は「東京はええかっこしい。大阪はネタというか、笑いに走りがち」と返します。

「辛口」ながらも愛情あふれるコメントをしてくれた浅野さん
「辛口」ながらも愛情あふれるコメントをしてくれた浅野さん

また、審査員陣はWeb CMとしての映像表現のありかたについても言及しました。「きれいなだけの映像は、クリックしてまで見てもらえないのでは」と、ちょっと厳しい指摘も出ました。

「Webで見たくなるような作品」の例として函館市をPRしたSymplewayさんの作品を挙げ、「『次に何が起こるんだろう』という期待感を持たせるような作品のほうがWeb向き(神酒氏)」「わざわざ氷点下5℃の中で3ドルの光を照らすというのが、前のめりになれる(高広氏)」等の意見が挙がりました。

また、急遽、会場に駆け付けたコンテスト応募者らに登壇してもらい、作品アピールをしてもらう場面も。それぞれのクリエイターが、作品と地元への思いを熱く語りました。

いよいよ、受賞作品発表!

一通りの作品を鑑賞し会場のテンションが上がってきたところで、いよいよ緊張の結果発表。大混戦だった「LOVE LOCAL:地元CMコンテスト」の結果はいかに—?

ここで、全受賞作品と審査員によるコメントをご紹介します!

グランプリ

apple boy @ tama center
クリエイター:Peledona
地域:東京都多摩市

審査員コメント
♥映像から、ほのぼの感がよくつたわってきますね。文句無しでグランプリでした。(森野)
♥最初見たときから、あったかい気持ちになれました。いい広告だと思います。(浅野)
♥ワンカットでちゃんと尺に収めていて、Webらしい作品でした。あったかさも表現できていて、感動しました。(神酒)
♥正直、すごくやられたなという感じ。今、広告業界では普通の人をいかに巻き込むか(エンゲージメント)に注目が集まっていますが、この作品ではうまく映像化しています。また、「人がいい街、あったかい街」をアピールした作品はたくさんあったけど、実際に証明してみせたのはこの作品だけでした。本当のことを表現したというのが、よかったです。(高広)

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準グランプリ

奈良県吉野の味 柿の葉寿司
クリエイター:SUGITA CHIZUKA
地域:奈良県

審査員コメント
♥最後に「奈良」の「吉野」という名前が頭に残るし、15秒×4本というテンポの良さ、絵の作り方などがとてもうまいです。それに、何より笑えます。審査会では、いわゆる地元のCMではなくて柿の葉寿司の広告になっているのではないかという話にもなりましたが、そこを差し引いても秀逸な作品でした。(高広)
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POPULAR賞

氷点下5℃の挑戦!『函館夜景を100万3ドルにするべさ!』
クリエイター:Simpleway
PRしたい地元:北海道函館市

審査員コメント
♥僕も学生の時に、京都の大文字焼きの右肩に火をともして「犬」文字にしようと思ったことがあったのを思い出しました。すごくきれいな映像なんですけれど、Webでわざわざ見てしまうようなばかばかしさがありますよね。(浅野)
♥はじめに「何やってるんだろう」と思わせて、どんどん引いていくうちに最後に落ちが見えるっていうのがわかりやすくてよかったです。あんなきれいな落とし所のある街、いいですよね。(神酒)

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Adobe賞

トラフィック・ディスコ
クリエイター:中村 康智
PRしたい地元:東京都江戸川区

審査員コメント
♥他の作品が地元への愛や「こんなものがあるよ」という方向性だった中で、一見、ローカルとしての特色が薄い印象の葛西の、しかも「自動車が多い」というあまりポジティブではない部分をうまく活かして魅力につなげていました。メディアアートに注目が集まる中で、このようなアーティスト志向の方には、ますます表現を磨いてスキルアップしてほしいと思います。(林)
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Wacom賞

COME ON OSAKA
クリエイター:d717
PRしたい地元:大阪府

審査員コメント
♥この方、実は3DCGコース卒業されているのに、思い切りフラットな作品で(笑)。ネタを2本つなげたのも、リズムよく展開しています。次回は、ワコムを使ってもっと立体的な絵を描いていただければと思います。(神酒)
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エキサイト賞

「過去から歴史を受け継ぐ町・玉城町」
クリエイター:浜口泰昭
PRしたい地元:三重県度会郡玉城町

審査員コメント
♥映像のクオリティが非常に高い。絵の切り方もすごく上手だし、音もいいですね。映像とは、そもそも映像+音像だが、そこまできちんと考えられていました。(浅野)
♥田舎と都会を時間軸で並べることで、両者の対比がすごくわかりやすく表現できていました。ローカルの空気感を短い時間で表現できていて、とても秀逸だなと思いました。(神酒)

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インフォシーク賞

東京都大田区ダー!
クリエイター:小技(kowaza)
PRしたい地元:東京都大田区

審査員コメント
♥「大森」と「蒲田」と併せて「大田区」というのは、「へえー」と思いました。また、小技さんには頑張ってたくさん応募していただいて、本当に陰の功労者でした。作品の応募数でいえば、間違いなく優勝でしたね。(審査員一同)
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須田和博賞

ゆるキャラ天国新潟に行こう!
クリエイター:ピーカンファクトリー
PRしたい地元:新潟県妙高市

審査員コメント
♥ゆるい作りながら、カットの「間」の取り方がうまく、楽しくて見飽きません。ナレーターがボーカロイドなのも面白い。越後人として、新潟のクリエイターに頑張ってもらいたいという郷土愛から、須田賞を贈ります。つまらないものですが、お受け取りくださいませ。(須田)
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ロフトワーク賞

三瓶町の秋祭り
クリエイター:宇都宮ウエブ制作所
PRしたい地元:愛媛県西予市

審査員コメント
♥これも、始まりのテンポの良さ。地元のお祭りというありふれたものを、立て続けに見せることで「次はどうなんだろう」という感じで、ぐっと引きつけられました。最後のほう、ちょっとキャスティングが甘かった感はあるけれど、あまりにもったいないので賞をあげたいと思いました。(林)
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またやります! 第2弾開催決定を宣言

多摩の「人のあたたかさ」をリアルにつたえ、かつ見た人も温かい気持ちになれる動画が評価されたPeledonaの2人。受賞を知って「構想段階から、『きっといいものができるんじゃないのか』と思っていたんですけれど、まさかグランプリをとれるとは」と、感激の様子でした。

大盛り上がりだったLOVE LOCAL講評会の最後には、なんと森野さんが「次回も、(コンテスト)やります」と宣言。同時に会場内から歓声と拍手がわき起こりました。

今度はどんなおもしろい地元CMが見られるのでしょうか? 次回も楽しみです!
それでは、最後にPeledonaのお二人のコメントをご覧ください。

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