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2009/03/22 EVENT EVENT

ETech2009 レポート: プロットデータのアートと出会い、日本のサブカルをアメリカで紹介

2008年3月9日から12日に米国サンノゼで開催されたオライリー社主催のカンファレンス“Emerging Technology Conference2009(ETech2009)”にスピーカーとして参加してきました。今年のETechのテーマは「how the way we live is changing — through policy, technology and ideas(私達の生活は政治、技術、アイディアによってどのように変わっていくのか)」ということで、非常に多岐に渡るセッションが開催されました。

今回は、ETech2009の中から、ぜひクリエイターの皆さんにご紹介したいトピックをピックアップしてご紹介します。

1) レーザーやセンサーでアートを作る

open source data
open source data

Google の Aaron Koblin さんは レーザーやセンサー、人の声などを使ってアートを作るプロジェクトを紹介。「Making Art with Lasers, Sensors, and the Net

人気ミュージシャン Radioheadのアルバム “House of Cards”のミュージックビデオ では、カメラやライトを使った撮影は全く使われていません。3Dプロット(3次元の立体物を表わすための関数)技術を使って集められたデータのみで 映像を制作したそうです。

▽映像はこちら

▽メイキング映像はこちら

このRadioHeadのデータはオープンソースプロジェクトとして公開されているので、誰でもこのデータを使ってアート作品を作ることができます。

≫ http://code.google.com/creative/radiohead/

そのほかにも、Aaronさんは飛行機の飛行データや携帯のショートメッセージの分布図などを可視化するという手法で、さまざまなアートプロジェクトを行っています。例えば、飛行機の飛行データを黒インク風に見せ、まるで飛行機の跡に油が飛び散っているように見せます。これを見た人は、環境保護のメッセージを感じたりします。このように、可視化することで、データに様々な意味や視点を持たせることができるそうです。

彼はまた、レーザーを使って会場にいる人々のプロットデータを取り、それをほぼリアルタイムで観客に見せました。暗い中に浮かび上がる自分たちのプロットデータを見てlそれをみた会場からは「ウェーブやってみようよ!」という声も。そんな楽しいセッションの様子の一部を動画で公開しましたのでご覧ください。

2) 細胞を変異させちゃう? DNAハッキング ワークショップ

Ginkgo BioWorks の Reshma Shetty さんと Barry Canton さんによるバイオ(生物学)のセッション「Real Hackers Program DNA 」。

参加者にはまずバインダーが配られ、この中には細胞を入れるための容器、パンチ、そして解説書が入っています。解説書は写真を使ったマンガ風になっており、非常にわかりやすくできています。

これがキット一式
これがキット一式

こちらの容器に細胞を入れます
こちらの容器に細胞を入れます

次にその細胞に与えたい変化に応じて、DNAを選びます。バインダーには「細胞を赤くするDNA」「闇の中で光るDNA」「バナナの匂いがするようになるDNA」の3つが綴じ込まれており、参加者はどのDNAを使いたいか選ぶことができます。私は暗闇で光るDNAを選びました。

DNAのシートに穴をあけて、取り出しているところです。
DNAのシートに穴をあけて、取り出しているところです。

DNAを加えた細胞を冷却し、落ち着かせます。待つこと20分。
DNAを加えた細胞を冷却し、落ち着かせます。待つこと20分。

次にこの細胞を42度のぬるま湯に30秒間つけ、 熱ショックを与えます。

多くの人がiPhoneで時間を計っていたのが、いかにもETech
多くの人がiPhoneで時間を計っていたのが、いかにもETech

培地(細胞にとっての栄養)を加え、人肌で1時間暖めた物がこちら。
培地(細胞にとっての栄養)を加え、人肌で1時間暖めた物がこちら。

寒天とAMP(アデニル酸)の入ったパレットに移し、更に1日人肌で暖めて、完成。

まるで昔やった学研の「科学」の付録のような簡単さですが、実際にやっていることは細胞にDNAを加えて変異させているということ。プログラムのハッキング、ハードウェアのハッキングに加えて DIY Bio のようなサイトもあり、バイオのハッキングも容易になってきているということでしょうか。

会場からは「こんな風に簡単にテロリストが天然痘を作り出してしまったらまずいのでは?」「ヒ素探知機がそこら中に必要になるのでは。。。」など、不安げな質問が飛び交います。このワークショップでは基本的に安全な物しか使っていないのですが、色々な意味で考えさせられるセッションになりました。

そして、いよいよ次は、TokyoMango http://www.tokyomango.com/ の Lisa Katayamaさんと私のセッション。
≫ 3) 初音ミク/ニコニコ動画はアメリカでどう受け止められたの?

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